ゲームのDQとはかなり趣向が違います。世界の雰囲気は終始どんよりと暗いまま、物語前半は主人公の恋愛が話のメインですが、後半になると謀略や行き違いによる人々の争いに主軸が移り、最後もめでたしめでたしでは終わらず、むしろ救いようのない結末が待っています。ゲームのDQの王道的なイメージを抱いて読むと、期待を裏切られて肩すかしを食らうかも知れません(実際私はそうでした)。ただ、DQ世界の成り立ちやルビスとロトの関係など、ゲームに登場しないDQの一面に興味のある人には一度手に取ってみるといいと思います。この上巻では、世界設定や各登場人物の関係の説明が主な話です。