GB・PS『
ドラゴンクエストモンスターズ』の後日談。異世界の少年クリオがモンスター・マスターとして成長していく物語の第4巻です。
死者の塔に住まう世界の主は、賢者マルモ。人を傷付けることを恐れ静かな暮らしを求めた彼女は、魔物の無念に感応し生命を与え供とし、居を定めたロンダルキアを吹雪で閉ざす。白銀の大地で仲間を失ったクリオを救った元ローレシア王子のロランは、自己の存立意義を賭けて蘇ったバズズと死闘を繰り広げます。
第2巻のアレフガルドでは勇者と竜王の対決に決着がついていませんでしたが、ロンダルキアでは既にハーゴンの野望は打ち砕かれています。第4巻の読みどころは、吉崎観音先生が長年温めてきた、「超人になってしまった者のその後」「最初から超人だったもののその後」を描く物語です。美しい絵柄と相俟って、胸に迫ります。もはや主人公は空気ながら、外伝ならでは視点で読ませます。
『DQM+』は全5巻で、打ち切りに近い形で連載を終了しました。『
DQ I・II』の知識がないと説明不足で理解できない描写が少なくないなど、完成度の高い作品とはいえません。しかしゲームシステムを題材としたり、勇者の悲しみを描くなど、意欲的な試みも多い。ディープなDQファンなら読んで損はありません!