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最も参考になったカスタマーレビュー
15 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
古典的な怪奇映画が20世紀末に見事な恋愛映画として甦った……そんな印象の作品です。,
By 海帆紺瞳 (奈良県奈良市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ドラキュラ [DVD] (DVD)
フランシス・フォード・コッポラ監督が『ドラキュラ』を映画化する、と聞いた時、「何で今頃、それもコッポラが?」と、少々疑問に感じたことがありました。概して一段格下のように見られやすい怪物映画を、今や世界的巨匠と呼ばれるこの監督が、何故、今、敢えて自らの手で撮ろうと考えたのか。その答えは、一見してすぐに判りました。見終わって最初に思ったのが「ああ、これ、恋愛映画だったんだな……」という、妙に心地良い納得だったのです。物語の本筋は、原作に忠実に沿って展開して行きます。各場面にふんだんに取り入れられた特殊撮影や特殊メイク、独特な美的表現の数々には、見る者をぐいぐいと引き込んで放さない凄まじいばかりの力があります。違うのは、監督が意図的に盛り込んだ、原作には無い、しかし重要な新しい設定――即ち、伯爵とミーナとの、四百年の時を超えた恋愛劇と、そのミーナの愛情による伯爵の魂の最良にして最高の形での救済――これでした。 深読みをすれば、真実の愛、至上の愛というものは、時代も宗教も超えた所で、神によってもなし得ぬ奇跡を導くものである、或いは、人というものは、全てを突き詰めた最終の段階には、至高の存在(=神)の力によってではなく、自らの育み得た「他者を愛する力」によって、自らをも他者をも、最良の形で生かし合い高め合うことが出来る――人というものの可能性、その持つ力、愛の力の限りない可能性、その可能性を信じようとする思いが込められた、ある意味での人間讃歌とも取れる作品である、と言うことも出来るのではないでしょうか。原作とはまた別物の、しかし確かな本物として存在するもう一つの "ドラキュラ" を、コッポラ監督は見事に創造した、と言い切っても決して過言ではないような気がします。
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
実はホラーではなく,凄絶なる純愛の物語,
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レビュー対象商品: ドラキュラ [DVD] (DVD)
・・・神のため戦争に赴き凄まじい戦果を挙げたドラクル伯爵。しかし彼が凱旋したとき,最愛の女性は「ドラクル伯爵戦死」の誤報を聞き既に自害していた・・・「神よ!これがあなたのために戦った私への仕打ちかッ!?」・・・彼は神を呪い,人の血を吸い永遠に生き永らえる怪物へと変貌した・・・愛深き故に魔界に墜ちた彼に,心の平安は訪れるのか・・・ドラキュラと言うとホラー映画を連想しますが,本作品はコッポラ監督だけあって趣の異なる作りとなっています。ホラータッチの描写もありますが,間違いなく悲しき愛の物語です。ラストシーンでは目頭が熱くなること請け合いです。怪優ゲイリ-・オールドマンの鬼気迫る演技力はさすが。ウィノナ・ライダーもはまってます。ちょっと影が薄いですがキアヌ・リーブス,アンソニー・ホプキンスも出演。 元ユーリズミックスのアニー・レノックスが歌うテーマソングは、映画のストーリーと雰囲気を完璧に捉えた悲しく荘厳なラブソング。ちょっと泣けてくるくらい素晴らしいメロディを奏でています。石岡瑛子さんデザインの衣装も芸術的。全てがハイレベルの完成度の高い映画です。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
美しい吸血鬼映画,
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レビュー対象商品: ドラキュラ [DVD] (DVD)
近年は、もともとホラー・スリラージャンルのものが、ストーリー的に、映像的にも深みを増して、素晴らしい作品となる映画が多いですね。有名な「ドラキュラ伯爵」も、恐ろしい魔物が人を脅かし、そして最後は正義が勝つ、という筋書きだったものをコッポラ監督の独特の美学にかかると、伯爵と令嬢の世紀を超えてめぐり合った美しいラブストーリーに生まれ変わりました。演出と映像がいいです。不気味なドラキュラ城や吸血鬼の恐ろしさは、舞台美術や衣装が効果的に盛り上げていますし、伯爵が敵兵を串刺しにするところは残酷だけど、時代に流されながら必死に生きている設定をしっかりと裏付けていました。 そしてドラキュラ伯爵役のゲイリー・オールドマンは素晴らしい。ウィノナ・ライダー演じる令嬢ミナではなくても、婚約者キアヌ・リーブスよりも伯爵に魅力を感じてしまうのは当然だと納得してしまいました。ゲイリー・オールドマンが吸血鬼を演じているシーンと、普通の謎の紳士でいる場面のギャップをわざと大きくしているのが、余計に恐ろしさと、紳士らしさを強調しているのかもしれません。 令嬢ミナが前世を思い出し、流した涙が宝石に変わるところが好きです。そしてラストシーンの衝撃さは・・すさまじいです。
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