言わずと知れた『ドラえもん』の中に出てくる名言を集めた本。マンガのコマの抜粋と、それについての思い入れが書かれているけど、コマの部分を見るだけでも楽しめます。
「さようなら、ドラえもん」の巻の、ジャイアンにボロボロにされながらも立ち向かっていくのび太の「ぼくだけの力で、きみにかたないと・・・。ドラえもんが安心して・・・、帰れないんだ!」というセリフ、そして初めてジャイアンを退けたのび太に肩を貸しながら、のび太の「みたろ、ドラえもん。かったんだよ。ぼくひとりで。もう安心してかえれるだろ、どらえもん」の言葉に涙を流すドラえもん。いつ思い出しても泣けます。
また、「のび太の結婚前夜」の巻、未来の世界で、のび太との結婚に不安を抱くしずちゃんに、しずちゃんのパパがかける言葉、「のび太くんを選んだきみの判断は正しかったと思うよ。あの青年は人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね。かれなら、まちがいなくきみをしあわせにしてくれると、ぼくは信じているよ」、いいセリフです。それをこっそり聞いていて顔を赤らめているのび太(タイムマシーンで現代から未来に来た)が可愛らしい。
もちろん、泣かせるセリフばかりではなく、のび太らしいばかばかしい屁理屈や世をすねた言葉、ドラえもんの時には温かく時には冷たい言葉の数々、ジャイアンならではの凶悪な言動など、様々な名セリフが楽しめます。
ドラえもん好きな人、ドラえもんを読んで育った人、そしてドラえもんをあまり好きではない人にも読んでもらいたい本です。