メリーランド州のサウスポートに小さな造船会社を経営している、ジョン・トラボルタは、2年前に妻と離婚。彼には一人息子マシュー・オリアリーがいるが、夫妻の離婚が原因で嘘をつく問題児になる。妻は実業家ヴィンス・ヴォーンと再婚。だが、再婚相手の男の正体は凶悪な犯罪者であった。やがて、彼の過去を知る昔の刑務所仲間のスティーブ・ブシェミが彼を脅迫。大金を要求するが、ヴィンス・ヴォーンは彼を殺害。殺人現場の一部始終を目撃したマシュー・オリアリーだが、日頃から嘘をついていた為に誰からも信用されなくなっていた。しかし、唯一、父親だけには一度も嘘をついた事は無かった!。やがて、魔の手は息子にも追っていた。愛する息子を必死で守るために父親、ジョン・トラボルタの孤立無援の戦いが始まる!。というお話だが、嘘をつく問題児の観点と元妻の再婚相手が実はとんでもない悪党だった事が思いがけない結果を生むという一種の巻き込まれ型のサスペンス・ムービーと言えるが、内容的には型通りの展開で、ビックリするような見せ場も特に無く、観ていて先が読めてしまうし、秘密を知った息子がじわじわと命を狙われる構図や、親権を巡る父親と元妻のいさかい、最後にジョン・トラボルタVSヴィンス・ヴォーンとの新手が感じられない凡々たる対決、鞘に収まる家族愛を象徴した結末もありふれていて面白味に欠ける作品ではあるが、直感力を頼りに妻の再婚相手の過去を暴こうと独自に調査していく、ジョン・トラボルタの迫真の父親ぶりだけはよろしい。約89分の手短な時間にきちんと難なくまとめている、ハロルド・ベッカー監督の演出もまずまずといえる。サスペンス・スリラー映画としては、平凡な水準作であります。