内容はDV研究が活発なアメリカでの研究結果、加害者、被害者支援プログラムを中心としたものとなっている。著者は北米で21年間、虐待・性暴力・DVの臨床指導に携わってきた大変貴重な高い評価に値する人物であると思う。現在実際に何らかの心理臨床に携わっており、増えつつあるDV相談に手をこまねいている人に大変おすすめの1冊である。DVの定義、概念、背景、要因、法律までおさえた上で、具体的な援助・支援方法が書かれている。欠点は、すべてがアメリカでの研究によるものであると言う点だ。(日本ではそのような研究が進んでいないため仕方がないのだが・・・)よって、そのまま日本のケースに当てはめることが本当に適切なのかということは、読み手が判断しなくてはいけないだろう。