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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
謎に溢れた音の森、一度散策してみては?,
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レビュー対象商品: ドビュッシー:12の練習曲 (CD)
第1次大戦中、ドビュッシーが病に蝕まれなからも最期の力を振り絞って書かれた「12の練習曲」は、所謂子供の為に書かれた文字通りの練習曲とは性格が異なり指使いの指示が一切なく、技巧・音楽面双方で大変高度なものを要求され、ピアニストが演 奏会用プログラムで取り上げることが多い。しかしドビュッシーの他作品に比べあまり演奏機会に恵まれない作品でもある。 内田光子は所謂「モーツァルト弾き」として有名な人だが、その実古典派から現代曲まで幅広いレパートリーを持つ人でもあり、本 盤は彼女の隠れ名盤として、古典派作品での彼女とはまた違った魅力を魅せてくれる。 この「12の練習曲」は、音響や演奏技法等、彼の後の世代による現代音楽への橋渡し的な斬新な試みが随所に盛り込まれており 、全体に余計な感情移入を許さない冷めた感じと、独特のシニカルさが漂う音楽で、「月の光」に代表される一般的なドビュッシー のイメージで聴くとかなり面食らう。各箇所の技巧は極めて難しく謎解きをするような感じだが、内田の演奏はそれらを徹底的に研 究し突き詰めた跡が伺えるものとなっており、細かい音まで実に丁寧に拾う。また音の粒が揃っており、特に「8本の指」、「半音階」 、「反復音」等の曲でそれらの美しさが際立つ。一方、「装飾音」、「アルペジオ」といった比較的叙情的な曲での緻密なペダル使い による、音を決して濁らせない采配も見事だ。終曲の「和音」は、両手で逆方向に音を大きく跳躍させる技巧を要求され、極めてミ スタッチをし易い曲。この曲を彼女はかなりの速度で弾いているが決して音を外さず、力強さも兼ね備えた演奏はまさに名演だ。 弾き手も聴き手も様々な面から楽しめるドビュッシー最晩年の隠れた逸品。彼女の綿密な研究に基づいた演奏でご堪能あれ。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ドビュッシーの暗さ,
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レビュー対象商品: ドビュッシー:12の練習曲 (CD)
これ程暗いドビュッシーというのは聞いたこと有りません。普通のピアニストはドビュッシーを弾くときは、おしゃれにキラキラと弾いてしまうのですが 内田光子さんの演奏は、ドビュッシーの闇(というか本質)がピアノに出てきていると思います。 ドイツものが好きな彼女ですが、ドビュッシーとは相性が良いですね。 演奏自体は極上で、非の打ち所がありません。 色々と全曲集はありますが、練習曲集はこれが一つのベストと思います。 (フランス的ではないです。) 練習曲集はドビュッシーの頂点に位置する音楽なので、もっといろんなピアニストに 挑戦して欲しいと思います。
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