皮肉ではなく、読み物としては面白かった。世界最大の人工島、全室スイートのホテル、高級ブランドのショッピングモールなど、ドバイも今まで世界各地で繰り広げられてきたバブル経済と似たような金の使い道をしているなあという感想。不動産、株など流動性が比較的高い投機的な財がドバイの主役だ。NHK特集でも見たが、設計図の段階で高層ビルが完売してしまうとか、金融と観光だけで5年でGDP2倍というのは、異常としか思えない。著者も言うように、ドバイはオイルマネーという裏づけがないだけに、金が金を呼ぶ状態がひとたび逆回転しだせば、金が逃げていく。ドバイでは競馬、くじなどさまざまなイベントを打ち上げるが、これは、ドバイにいる人がいなくなったら、すぐにこの逆回転に落ち込んでしまうからだ。
著者はドバイ進出のコンサルタントなので、ドバイに優位なお話がたくさん出る。あんまり、真剣に「ドバイに投資」なんて気構えないで読まれたい。