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ドナウの旅人〈上〉 (新潮文庫)
 
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ドナウの旅人〈上〉 (新潮文庫) [文庫]

宮本 輝
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

夫を捨てて、突如出奔した母・絹子。「ドナウ河に沿って旅をしたい」という母からの手紙を受け取った麻沙子は、かつて5年の歳月を過ごした西ドイツへと飛ぶ。その思い出の地で、彼女は母が若い男と一緒であることを知った。再会したドイツの青年・シギィと共に、麻沙子は二人を追うのだが…。東西ヨーロッパを横切るドナウの流れに沿って、母と娘それぞれの愛と再生の旅が始まる。

登録情報

  • 文庫: 466ページ
  • 出版社: 新潮社 (1988/06)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4101307032
  • ISBN-13: 978-4101307039
  • 発売日: 1988/06
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Ksuke
形式:文庫
不貞の旅行に走った自分の母を追いかけて旅行をする話と言えばそれまでだが、
実際はそんな安易なストーリーではないことが、この作品の素晴らしさを濃くしている。

ドナウに沿って旅を続けていくうちに、
最初は敵みたいな関係だった二人が、ごく自然に胸襟を開くようになる見事な展開や、
生きていれば誰しもが感じているはずのことを、ストーリーに沿ってさり気なく含ませ、
そう言った過程の中で、登場人物らが様々に変容を重ね、人によっては見事な成長までをも果たす。

それがいかにもな展開で、作者の思いのままにことが進むようには決して感じさせず、
それでいて、まさにストーリーにぴったりな風景描写を持ってくるところが随所に見られる。
(遊園地での観覧車を巨大な時計に見立て、その中で話をしながら、時が流れて時が解決するように、
困難を背負った人間の心の裡がゆっくりと動き出す様子は、まさにその象徴かも知れない)

ごくごく自然に読み進められながら、実はストーリーも叙情表現もかなり計算されていて、
しかもそれを読者にあからさまにしない点は、まさに職人芸ではないか。

朝日新聞の連載というハードルをこなしながらも、緻密に描ききっている点がまた素晴らしく、
ストーリーテラーと呼ばれる氏の技が張り巡らされた貴重な長編作品だと思う。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
長編で非常に読み応えのある本。
私が現在ヨーロッパに住んでいることもあり、少し感情移入しながら読めた。
話の展開や、ヨーロッパ各国(特に共産圏時代の東欧)の描写などは非常に楽しめたのだが、登場人物像がいまいちはっきり伝わってこなかった。
主人公の女性は頭もよく、3カ国語を操り、非常に美しい女性で、実はみんな彼女に恋していた。。。
とか、ちょっと少女コミック的な発想で私はこういうのは好きじゃない。
何か、それぞれの人物の汚い部分や、暗い部分をもっと描写して欲しかった気もする。(それに関してはナガセの人物描写が一番リアリティーがあって好きだった)。それにしても、これほどの長編を丁寧に書き上げたのはすばらしいと思うし、この本を読んでみたら、一度は欧州を旅してみたいと誰もが思う一冊だと思う。(もう共産圏はなくなったけどね)
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
旅人 2001/12/31
By カスタマー
形式:文庫
この本ほど影響を受けた本はありません。初めて読んだとき、主人公4人の旅に魅了されました。この本のような旅をしたい、と思い、麻沙子のようにドイツ語を勉強し、実際ドイツまで行きました。まだ、ドイツより東のドナウ川を見たことはありませんが、生きているうちに必ず黒海まで行きたいです。この本が書かれた当時とは東欧の様子も変わってしまっているでしょうけれど。もし、今回行けなかったら、次の人生で。そして、何度も読み返すうちに、主人公、それぞれの弱さ、嫌なところが見えてきて、それにもかかわらず、弱さを併せ持つ人たちの魅力にひきつけられます。旅を通して出会う人々から影響され、また影響しながら4人は成長し、いろいろなことを考えて行きます。旅行の背景も、人間成長と人生の不思議な一片を垣間見る本としても大変すばらしい1冊です。
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ドナウ河にそった国々に生きる人々の生活・風土を描いた佳作
約3000キロのドナウ川を旅する不思議な組み合わせの4人。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: 読書散歩
ところで
絹子の夫はどうなるんでしょうね?婿養子に入って家族のために働いて責任を果たして頑張ってきて、まあ、暴力はいけませんけど・・・。美しい妻と娘はそれぞれの愛を成就させ... 続きを読む
投稿日: 2009/7/14 投稿者: マリー・テレーズ
エンターテイメントとして楽しめる
すごく考えさせられるというほど深くはないが、

暇なときに本を読むという... 続きを読む
投稿日: 2007/1/5 投稿者: かさこ
ドナウ川の流れ
宮本輝氏独特の紀行文+私小説の代表的作品。この作品はドナウ川流れと運命によって流される人生を象徴的に結びつけている点は素晴らしかった。物語のきっかけは母... 続きを読む
投稿日: 2005/3/18 投稿者: proudcity
とにかく、ドイツへ行きたくなります。長編なので読み終わった後、達成感がありました。ドナウ川をめざし、ひたすら旅をする物語です。
投稿日: 2004/7/12 投稿者: いちご+?
これが一番すき!
宮本輝さんの作品はいくつか読んでましたが、この本を読んで宮本輝さんの本がもっともっと好きになりました。上下巻あったけど、おもしろかったので一気に読んでしまいました... 続きを読む
投稿日: 2004/5/31
最高!
この本は旅の途中に読むのに最適な本だと思います。
私は国内線の飛行機で読みましたが、今からどこか知らない地へ... 続きを読む
投稿日: 2004/2/29 投稿者: 青海
宮本輝の最高傑作
初めて宮本輝とであった作品であり、これを読んでから彼の著作をたくさん読みました。どれもすばらしい作品ですが,ドナウの旅人が今でも一番です。... 続きを読む
投稿日: 2002/10/27 投稿者: "あさがた"
何度も旅したい。
これで何度目の旅になるでしょう。 また麻沙子たちとドナウの流れを見つめています。 東欧という文化の交差路で人々の感情も幾重にも重なりあいます。... 続きを読む
投稿日: 2001/2/17
何度読み返したかわかりません
読むたびに絶対ヨーロッパに住むんだと自分を励ましています。日本人同士でも分かり合えない事はしょっちゅうあるわけで、それが対何人になっても変わらないんじゃないか。た... 続きを読む
投稿日: 2000/11/17
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