終身雇用待遇を得た大学教授が、アメリカ版「出会い系」であるオンライン・デーティングで知り合った複数の相手との、セックスも含めた出会いから別れまでを描いた本である。日本では、大学教授というお堅い職業の人が、女性であれ男性であれ、男女関係に関する実体験をここまで赤裸々に明らかにすることは考えられない。改めて、アメリカ社会の開放性と許容度の広さを感じた。悪趣味かもしれないが、本書には、他人の私生活をのぞき見る面白さもある。
著者の容姿に興味が湧いて、ハワイ大学のウェブ・サイトでチェックしてみた。なかなかかわいくて魅力的な女性だ。加えて、教養もユーモアのセンスもある著者のような30代後半のキャリア・ウーマンが、気に入った相手と恋に落ちて、結婚することの難しさを痛感させられた。それにしても、セックスも含めて数か月付き合った男性や、「相性ピッタリ」と恋愛感情を持った男性、数か月間同棲した男性など、たった2、3年の間に何度も別れを経験したにもかかわらず、著者の語り口は最後まで明るくて積極的。著者の今後の私生活がどうなっていくのか、ちょっと興味が湧いた。