その1つは、時代の先を見据えたグローバルな視点である。著者は、これからは同じ職種でも収入は100倍の差が出る時代になると警告して、そのカギになるスキルをプログラマーの例から提示する。あるいは、中国人の友人が1人でもいるか? と問いかけながら、人脈づくりの実践やそれを生かす方法を指南する。英語にしろ資格にしろ、多文化、多国籍化するビジネスの現場で、実際に通用するものを教えてくれるのは興味深い。
もう1つは、GEのジャック・ウェルチから車のセールスマンまで、あるいは、東京ディズニーシーから町の理髪店まで、非常に多彩な事例から、ベストプラクティスやビジネスモデルを読み取る視点である。そこから示す「問題解決型上司」や「3勝2敗」のセールスのノウハウ、「内外価格差」で儲ける企画発想や起業の鉄則などからは大きなヒントが得られるはずだ。
また、著者自身の就職・転職、マッキンゼー時代などの成功体験から、組織を生き抜く方法や「人間力」を磨く方法を示しているのも興味深い。なかなか真似できないような勉強法もあるが、会議で批判者をだまらせる質問力や異動希望を実現させる交渉術など、すぐに実践できそうなノウハウも多く参考になる。
もっとグローバルな思考を身につけたい、ビジネスの第一線で通用しているスキルを知りたいといった人におすすめである。(棚上 勉) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
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