「本当はね。謝りたかったんだよ。お前に──」
『約束の地』で文学賞ダブル受賞作家の新たなる傑作
共に暮らしてきた犬に死なれ、ペットロスに苦しむ夫婦。互いの気持ちがささくれ立ち、二人の関係も少しずつおかしくなってきていた。そんなある日、夫は月明かりの中に鳴く子犬の声を聞いた......。(グッドバイ)
東京で職を失った犬嫌いの青年。金もやる気も失い、実家の信州まで徒歩で向かおうと思い立つ。甲州街道を一人歩き、野宿をつづける彼だが、そのうち一匹の犬がつかず離れず、ついてきた。うっとうしく感じていたが、野宿していた神社で彼が暴漢に襲われたとき、その犬は......。(バックパッカー)他3編。
犬との出会い、日々、別れをリリカルかつ真摯な筆致で描いた、静かな感動を呼び起こす作品集。
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