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ドストエフスキー [単行本]

山城 むつみ
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

ドストエフスキー論の新たな金字塔!   ドストエフスキー世界の主人公たちの不同意が生み出す異和(ラズノグラーシエ)を切り口に、衝撃の文学の源泉に迫る! ドストエフスキー論の新たな金字塔!

内容(「BOOK」データベースより)

文学史上最大の衝撃、ドストエフスキーとは何なのか?気鋭の批評家が切りひらくドストエフスキー論の新たな地平。

登録情報

  • 単行本: 554ページ
  • 出版社: 講談社 (2010/11/26)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 406216650X
  • ISBN-13: 978-4062166508
  • 発売日: 2010/11/26
  • 商品の寸法: 19 x 14 x 4.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 274,797位 (本のベストセラーを見る)
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17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
やや難しいが、じっくり読み進めると、靄の向こうにかすんでいたドストエフスキーの本質がくっきり立ち現れてくるような感覚になる。著者は「ラズノグラーシエ(異和)」というロシア語をキーワードにドストエフスキー作品を読み解いていく。自分が考えていることを、他人から同じく言われた途端に、同じ言葉はたちまち異なる意味を持ってしまうーーそこに「異和」が生まれる、という指摘は現代にもおおいに通じるのではないか。ドストエフスキーの小説の人物達はつねにこの「異和」にさらされ、この抗いようのない他者と自己の間の軋轢が、作品をダイナミックに動かす原動力になっていると説く。

ドストエフスキーには元来、他の小説家とはどこか違う熱く激しいものを感じていたものの、それが何であるのかうまく説明できすにきた。が、この本を読むとそれが何であるのか、わかったような気がする。著者のガイドを頼りに、ドストエフスキーの深い世界を歩き回るのは、とても濃厚で有意義な時間だった。
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ソコツ トップ100レビュアー VINE™ メンバー
まさに圧巻の一冊。バフチンや森有正を筆頭とする先人たちの透徹した洞察を導きの光としながら、ドストエフスキーの作品を徹底的に嘗め回すように読みこんでいくことで獲得した認識を、強力な言語に変換している。「論争」ではなく「同意」という言語作用なかで複数の異なる声が一致するかと思いきや、微妙にズレ、排斥しあい、その分裂した声の反響が独創的な世界をつくりあげるドストエフスキーの文学空間が、実に精緻に分析されている。「心に染み透る言葉」を互いに受け取りあえるパラダイスを夢想しながら、だが受け取ることに失敗して苦悩する人びとが織り成す悲喜劇を、何かに突き動かされて描いてしまった空前絶後の作家、そんなドストエフスキー像が鮮明に浮かび上がってくる。
また、神も不死もまったく信じられぬなかで、なお「神」のようなものの到来を語らざるをえないような文学的記述の解読方法を著者は繰り返し披露しており、それが本書のひとつの大きな魅力になっている。自己と他者の声と視線と意識が交錯しあう関係のなかに出来事として訪れる「神」。私から失われてしまったものがその固有性を消失したあと、それが本来的に分有していた存在価値の次元で別の個体において、私と再び結び合わされることとしての「復活」。あるいは「神」に不断に問われ責めさいなまれながら、不合理にも生きられてしまう「信仰」とは何か。キリスト教に彩色されたロシア作家の傑作たちを、だがキリスト教的にではなく、その作品の示す意味と力そのものにおいて読むことで、なおも見出されてしまう「神」、その論述についていくのは、信仰者ならずとも、いや狭義の信仰者でない読者だからこそ、非常に刺激的であるように思う。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
今まで多くのドストエフスキー論が出てきましたが、ドストエフスキーの輪郭が初めて見えた気になれる本です。
ドストエフスキーがイマイチつかめない方は必読です。
何故今ドストエフスキーが読まれるかが分かりました。
『未成年』論ではっきりします。
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