麻雀小説としては最も有名な阿佐田哲也の「麻雀放浪記」の登場人物の一人、ドサ健。
この小説はそのドサ健を主人公に、ばくちに溺れる人たちを描いた小説です。
本巻の分量は280ページですが、テンポがよく所要は2時間半程度でしょうか。
題材となるばくちは手本引きと麻雀です。
一発当てようと群がる人たちや、彼らを食わんと企む輩により
勝負と駆け引きが繰り広げられます。
「賭場では、万札がハナガミだ」というフレーズが何度も出てきます。
初任給1万円台の時代に、平気で十万、百万と賭ける人たち。
スケールは違いますが、一円の価格差を気にする主婦が
平気でパチンコに突っ込むさまを見れば納得です。
ばくちにはまった果てには何か到達点があるわけではなく、
さらにその上のレートのばくちがあるだけ。それを思い知った気がします。