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ドグラ・マグラ (上) (角川文庫) 文庫 – 1976/10


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登録情報

  • 文庫: 324ページ
  • 出版社: 角川書店 (1976/10)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4041366038
  • ISBN-13: 978-4041366035
  • 発売日: 1976/10
  • 商品パッケージの寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (81件のカスタマーレビュー)
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128 人中、109人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 yamamusi 投稿日 2005/6/16
形式: 文庫
これは食べ物でいうならば、『珍味』なのです。
巧い文章が読みたい、いい話が聞きたい、感動したい、涙を流したい、知識が欲しいなどと云う人、金を払ったんだから、それなりのものを欲しいと云う人が読むべきものではない。
この作品を読んで「これはマズイ」「面白くない」など云う人がいても、何も驚きはしないし「これは絶対面白いから読め」とも勧めない。
そもそも『ドグラ・マグラ』というタイトルが良く出来ているのではないか。ここで興味を示すか、示さないかで、すでにふるいにかけられているのである。面白い本はたくさんある。その中で『ドグラ・マグラ』というタイトルの妖しい本を手に取るか取らないか。
これをミステリや推理小説として読む人がいますが、それはオススメしない。オチが読めたなどということは、何の意味もないことなのです。これに関してというより、久作の作品に対しては、筋の通ったものを求めることに意味はありません。
夢野久作はこのような文体でしか物が書けない人では決してない。当たり前だが狂人ではない。それは理解しておかなければいけない。久作にも、もっと読み易いものはいくらでもある。というより「ドグラ・マグラ」が特に読みにくい種類のものなのだから。
一見まわりくどいような、どろくさいような、間抜けな文体は『ドグラ・マグラ]の世界観に合わせたものである。あの独特な倦怠感のループはこの本でしか、おそらく味わえない。
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122 人中、96人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 おび六 投稿日 2006/2/13
形式: 文庫
「胎児よ 胎児よ 何故踊る 母親の心がわかって 恐ろしいのか」

1ページ目をめくると、「冒頭歌」と称して上の一文が載っている。

この一文を読んだだけで、この小説の神秘性に引きずり込まれるだろう。

全編を通して異様な雰囲気の中、不気味なまでに軽快な語り口。

推理小説などというジャンルにはめ込む事のできない、圧倒的なスケール。

夢野久作が10年間推敲に推敲を重ねて完成した作品で、怪奇小説の中でも異端児と言っていいと思う。

「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来す」とまで評されている。

しかし、たとえ精神に異常をきたしたとしても、一生に一度は読んでおきたい作品であることは疑いない。

途中まで読むのがしんどくても、後半はスイスイ読める。

そしてその結末には、誰もが必ず圧倒されるだろう。

クセはあるが、ハマると何度でも読み返したくなる、麻薬的一作。

普通の小説には飽きたという人は、是非ご一読あれ。
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75 人中、57人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 哲学する河童 投稿日 2007/4/4
形式: 文庫
日本の三大奇書の一つらしく、「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来す」と言われている小説。

わからなかったことがわかって、それがわからなくなり、またわかるようになって、やっぱりわからない・・・・・・そんな感じ。

正直途中でかなりしんどくなる。

でも、ラストも良いと思うし、何よりこれが出版されたのが昭和10年だということがすごい。

別に幽霊とかお化けの話ではないし、「怖さ」を目的にして書かれた本ではないけど、本から出る雰囲気のせいで、自分の部屋に居づらくなった。

それには、カバーイラストから受け取ったイメージもあると思う。

本編に関係ないということで、このイラストに批判的な人もいるみたいだけど、個人的には上手いこと気持ち悪くて好き(笑)

読んで頭がおかしくなったとは思わないけど、読む人が精神に異常をきたすのではなく、逆にこの本を一字一句苦痛に感じず、完全に理解できる人

の精神は「普通」と言われている人達と違うのは確か、だと思う。失礼かな。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 Iceboy 投稿日 2014/12/10
形式: 文庫
本書は、高尚で崇高な作品である。

「人間の脳のしくみ」という
ただでさえ難解な題材に於いて、
宗教学、民族学、医学、伝奇、記事等々を駆使した
”あらゆる切り口からの緻密なアプローチ”と、
”その考察”からなっているという点である。

当時からの命題であり、それは現代に於いても言える
"精神科が儲かる仕組み"もまことしやかに語られている。

本書は他の本と、同時進行で読むことはおすすめしない。
なぜなら、読みにくさととっつきにくさでは群を抜いており、
普通の読者では途中で投げ出す可能性が高いからだ。

本書を読むに当たっては、腰を据えてじっくりと、
文章一つ一つを嗜むように読まれることを切に願う。

ある意味、"人間の知能テスト"的な作品と云えなくもない。
学歴フィルターならぬ、いわば"知能フィルター"である。
荒唐無稽な文章の裏に隠された、作者の真意や意図を
紐解いていくと、最後に全てが繋がっているのである。

最後になるが、之ほどまでに読む側の人間を
ふるいにかける作品は、他に類を見ないであろう。
脳の疲労を快楽と捉えるか、苦痛と捉えるかでも
評価はまた違ってくるものである。
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