6件の遭難事故の詳しいドキュメントと、埼玉県警山岳救助隊から取材した数件の事故の記録とから構成される。いずれも滑落遭難事故を取り上げているが、道迷いの末の滑落という複合要因の事故もいくつか含まれている。雪山での滑落や、登山道から谷への転落など状況はさまざまである。
それぞれの事故の原因も考察されており、ザックの重さや気のゆるみ、ツアー登山の問題など挙げられていて多くの教訓が得られる。滑落遭難は、山に登る人は誰でも遭遇する可能性がり、気を引き締められる思いだった。「事故はなんでもないところで起こる。本当に危険なところでは起こらない。」という一文が特に印象的であった。