おそらく地球上で最も難しい試験の一つである「宇宙飛行士選抜試験」。
宇宙飛行士最終候補者10名は、2009年1月11日から最終選抜試験を受け、
その合格は2月25日に発表されますが、本書はNHKで放映されたその密着ドキュメント番組を新書化したものです。
日本人宇宙飛行士は、現在までに通算8名。
1600万人に1人しかなれない職業だそうです。
そんな宇宙飛行士には、どのような資質が求められるのでしょうか。
日本、つまりJAXAでは
・耐ストレス力
・リーダーシップとフォロワーシップ
・コミュニケーション能力
・ユーモア
・危機を乗り越える力(折れない心)
を有するか否か見極められ、
NASAでは
・覚悟
を見極められるようです。
しかしながら、これらの資質は宇宙飛行士だから必要な資質でしょうか。
いいえ。私は、およそ職業人であれば、程度の差こそあれ、すべて必要な資質だと思います。
何かを成し遂げるには、これらの資質は必要です。
たとえそれが毎日の事務であろうとEVA(船外活動)であろうと。
読了後、これまでさして気にも止めていなかった宇宙飛行士(失礼!!)に対する見方が変わりました
すべからく就活はかくあるべし。
数多あるシューカツ本を読むくらいなら、本書を読んだ方がよほどためになります。
現在、仕事に就いている人には、来し方行く末を見つめるのに有益ですし、
職場で採用面接を担当している方には示唆に富みます。
新書上半期ベストテンに入る良書と見ます(ナンバーワンかも知れない)。
あとがきも一読の価値あり。
著者には賛辞を送りますし、何より、取材を許可したJAXAに最大級の敬意と賞賛を。
このような広報活動は決してマイナスにはならない。むしろ大きなプラス。事業仕分けになんか負けるな。