本書で扱った事例は 死者の出た事件が殆どで、それだけに関係者の口は重く、
周辺でサポートされた方々からの話に留まるのが殆どなのですが
だからこそ、遭難者の遺族の「繰り返さない為に」との口添えで口を開かれた
現場に一緒に居た同行者の方の証言は 生々しく 重みがありました
加藤文太郎、植村直己、名だたる冒険家の最期の旅によく見られる違和感
あれが こうした一般の遭難でも やはり見られる気がしました
潮の流れ 運気の流れ
生還者は流れの変わり目を見逃さず、逆らわず、対岸に漕ぎ渡った方々、
叶わなかった方々は、旨く流れを、その変わり目を
見いだせなかった方々だと写ります
気象は 雲と 温度の流れです
我が身が その流れのただ中に在るのを感じ
謙虚さと 自分で その流れに向き合う必要があるのだと
パーティーを組んで他にリーダーがあるのだとしても
それなら尚更、決断役のリーダーを支えられる程の判断力を持つ‥ぐらいの気骨が
山では必要なのだと痛感しました