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ドキュメント死刑囚 (ちくま新書)
 
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ドキュメント死刑囚 (ちくま新書) [新書]

篠田 博之
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

子どもを襲い、残酷に殺害。そして死刑が執行された宮崎勤と宅間守。また、確定囚として拘置されている小林薫。彼らは取り調べでも裁判でも謝罪をいっさい口にせず、あるいはむしろ積極的に死刑になることを希望した。では、彼らにとって死とは何なのか。その凶行は、特殊な人間による特殊な犯罪だったのか。極刑をもって犯罪者を裁くとは、一体どういうことなのか。彼らと長期間交流し「肉声」を世に発信してきたジャーナリストが、残忍で、強烈な事件のインパクトゆえに見過ごされてきた、彼らに共通する「闇と真実」に迫る。

出版社からのコメント

■処刑すれば償いになるのか?

子どもを襲い、残酷に殺害。そして死刑が執行された宮崎勤と宅間守。また、確定囚として拘置されている小林薫。彼らは取り調べでも裁判でも謝罪をいっさい口にせず、あるいはむしろ積極的に死刑になることを希望した。では、彼らにとって死とは何なのか。その凶行は,特殊な人間による特殊な犯罪だったのか。極刑をもって犯罪者を裁くとは、一体どういうことなのか。彼らと長期間交流し「肉声」を世に発信してきたジャーナリストが、残忍で、強烈な事件のインパクトゆえに見過ごされてきた、彼らに共通する「闇と真実」に迫る。


登録情報

  • 新書: 238ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2008/08)
  • ISBN-10: 4480064435
  • ISBN-13: 978-4480064431
  • 発売日: 2008/08
  • 商品の寸法: 17.6 x 11 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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25 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By いせむし トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
幼女連続殺人の宮崎勉、
奈良の幼女殺人の小林薫、
そして大阪池田小襲撃犯の宅間守。
そして若干の林眞須美。
こういう人々の心のあり方を取材を中心に明らかにしている一冊です。

なかなかの力作です。
まず本人も含めての取材の成果として、
本人の心の中にかなり踏み込めているところが、
類似書と異なる。
書簡のやり取りや接見を続けることは、
通常のジャーナリストや学者には難しいことだとうと思う。
そういう活動を通してそれぞれの人格に迫っているところが、
読み応えがあった。

もう一点、本書が優れているのと感じた点は、
通常このように対象者に近づくとどうしても著者の視点も対象者よりになるものであるが、
本書は冷静に犯罪と背景を分析し続けている
そこも簡単ではない。

さて本書を通じて分かったのは、
重大な犯罪を起こす人間の絶望や浅はかさの深刻さ。
犯罪の被害を防ぐことは彼らの気持ちのありようをどこかで救う必要があるが、
それがいつ誰によってなされるのか。
現実は厳しいと感じた。
確かに犯罪は社会的な文脈で理解する必要がある。
それは本書の主張だと思う。
だからと言って、
社会の側から孤独な若者に歩み寄って、
彼らを救済することは不可能だと、
本書を読んで感じた。
心の闇を照らすとそこはまた闇しかない、そんな一冊。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
非・悲劇 2009/6/21
形式:新書
著者が選んだ死刑囚たちは、決して「悲劇の主人公」にはなり得ない人間だった

彼らには、悲劇を彩るべき要素といったもの、例えば貧困、復讐心、嫉妬、それらのものがまるでなかったのだから
彼らにあったのは、常識では考えられない「歪み」
あるべき人間の姿からはあまりにも外れた倫理観と道徳観だった
その中心にいるのは「自分」だけ
彼らにとっては「他者」も「社会」もあってないようなものであり、その存在は「自分」が「自分」でいることを許さない、肌触りの悪い下着のようなものであったのだろう

だから彼らはそれをまとうことを嫌った

そして私たちは「裸」のままでいる彼らを忌み嫌う
それは歪みきった本能を丸出しにして腐臭をまき散らしながら歩いているようなものだからだ

しかし著者はその腐臭の原因を探ろうとする
彼らがなぜ下着を嫌うようになったのか
そして見つけた要因が「家庭崩壊」と「そこにおける暴力」だった
父親と母親が相応の役割を演ずることがなく、死刑囚たちは子ども時代に「社会」の縮小版である「家庭」を知らずに育つ
そこであるべき役割分担、義務と権利、責任と自由、
そういった社会的な規範をまるで学ぶことなく彼らは成長した

特に考えるべきは各種の暴力だろう
身体的のみならず、無視や過度の束縛も暴力の一部である
幼少期からそういった暴力を受け続けていると、極端に依存心の強い、自我の曖昧な人間ができあがる
彼らは自らのその曖昧さに怯え、それを解消するために、何らかの具象的な影響力を及ぼさずにいられない

目に見え、社会に己の存在を知らしめる、最も短絡的な方法
それが、犯罪だ

現代的な「非・悲劇的」犯罪の最大要因は家庭内暴力なのだ
これはほんとうに、もっと注視、重視されていい社会現象なのに、現実がそうでないことがもどかしい
 
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ピケ
形式:新書
 ジャーナリストである著者が、宮崎勤、小林薫、宅間守といった、
世間を震撼させた殺人犯たちとの文通や接見あるいは弁護士等を通じ
た情報収集に基づくドキュメント。
 マスコミの一面的な偏向報道では窺い知ることのできない、事件へ
と至る経緯から拘置所における様子、死刑執行までを追いかけ、凶悪
殺人犯のリアルな素顔に迫る。

 著者は中立的な表現を保っており、死刑制度の是非やその在り方に
ついて、どうすべきかという判断を示してはいないが、自然に読者に
問題を提起し問いかけてくるような内容になっている。そのため、死
刑囚の状況について単に裏側を知るということに留まらず、死刑とい
う制度について否応なく考えさせられる書となっている。

 かく言う私は、死刑制度に対しては「肯定」という単純な考え方し
か持ってこなかったが、この作品を読了し、考えが90度変わった。
90度であるのは、死刑制度を肯定とも反対とも判断できなくなった
ためである。
 ただ、この作品を読んで間違いなく言えると感じたことは、凶悪殺
人に至るには必ず原因があるということだ。それは、他人には理解し
がたいこともあるだろうが、原因やきっかけがあるものだ。それを、
マスコミの報道のように一面的に先入観を持って捉えず、よく考える
ことが重要なのではないだろうか。
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最近のカスタマーレビュー
題名の通り
「ドキュメント死刑囚」 まさしくこのままの本の内容です。
個人的にはこんな鬼畜の様な犯罪を犯しておいて... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: さすけ
死刑よりも復讐
... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: Visioncrest
死刑について、考えさせられた。
この本を読むまえまでは、悪い事をしたので償いとして死刑などは当たり前だと思っていたが、この本よんでからは、反省もしないでただ、絞首刑視してしまうなんて、遺族の方も... 続きを読む
投稿日: 2010/5/24 投稿者: 雲取山
考えさせられました。
読んだ感想は、非常に重い内容です。
ドキュメントと言うだけあって、実際の死刑囚の文章が一部公開されており、本当に恐ろしいと思いました。... 続きを読む
投稿日: 2009/8/5 投稿者: やすいち
量刑で犯罪抑止か?
よく言いう見解が分かれる重要な部分だとおもうが、死刑が犯罪の抑止になっているというが、果たして本当にそうなのだろうか?... 続きを読む
投稿日: 2009/1/23 投稿者: sonojordan
法相の軽さの指摘が印象的
世間を騒がせた凶悪犯・死刑囚3名の家庭背景や事件の経緯、裁判の様子が綴られている。どうやら、凶悪犯の共通点には、父親に対する憎悪があり一方で、母や祖父などの近親者... 続きを読む
投稿日: 2008/11/15 投稿者: まつたけ
死刑囚に同情したが死刑は必要である
宮崎勤(幼女連続殺害)や小林薫(奈良の幼女殺害)、宅間守(池田小学校乱入、児童殺害)など、猟奇的、かつ残虐な事件の死刑囚について、犯罪に至るまでの経緯と心理状態等... 続きを読む
投稿日: 2008/9/4 投稿者: たか
はたして死刑で解決するのか?
本書を読んで感じた事が沢山あるので、以下箇条書きにします。

*死刑制度は凶悪犯罪を抑止する機能をはたしているのか?... 続きを読む
投稿日: 2008/9/3 投稿者: 南コータロー
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