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ドキュメンタリーは嘘をつく
 
 

ドキュメンタリーは嘘をつく [単行本]

森 達也
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,785 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

オウムを内部から撮った作品『A』で知られる著者が、自らの制作体験を踏まえて展開するドキュメンタリー論。表現行為としての危うさと魅力と業の深さを考察する。

内容(「BOOK」データベースより)

ドキュメンタリーとは事実の客観的記録である―ほんとうにそうなのだろうか?すべての映像は、じつは撮る側の主観や作為から逃れることができない。ドキュメンタリーを事実の記録とみなす素朴で無自覚な幻想からは、豊かな表現行為は生まれようがない。だが、撮ることに自覚的で確信犯的な作品の中には、観る側の魂を鷲づかみにしてきたものが多々ある。本書は、ドキュメンタリーというものが拓いてきた深甚な沃野に向き合い、その悪辣で自己本意で、自由で豊潤な表現世界の核心へと迫るものである。たんなる映画作品論ではない。この現実世界の見方そのものを揺さぶる鮮烈な論考である。

登録情報

  • 単行本: 262ページ
  • 出版社: 草思社 (2005/03)
  • ISBN-10: 4794213891
  • ISBN-13: 978-4794213891
  • 発売日: 2005/03
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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37 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 23mm
形式:単行本
基本的な前提として、著者はジャーナリストではない。ドキュメンタリー作家だ。両者の違いは本書を読めばわかる。

著者の他の本でもそうなのだが、著者は本書で繰り返し「主観」で語ることの重要性を訴えている。僕らが、知らず知らずのうちに「客観」でものを語るとき、重要な何かが抜け落ちてしまうのだ。

僕自身は、「客観」は自分の意見を言いたくない(もしくは意見がない)ときのエクスキューズなんだと思う。つまり、「客観」とは「皆がそう言ってるから」「一般的にそういうことになっているから」だから「正しい」といっているのと同じことなんだ。そして、いつしか「自分の意見」を見失ってしまう。

でも、「皆」とか「一般」って誰のことなんだろう?

「不特定多数」なんて言葉があるが、そんなものに埋没してはいけない。僕は(あるいはあなたは)常に「特定の個人」だ。

本書はそんなことを僕に考えさせた。

その特定の個人の意見が、主観の表現であるドキュメンタリーに反映されるのは当たり前のこと。でも、メディアの中には、そんなことにすら無自覚な人が多いという。

重要なのは、何か結論を出すことじゃない。「YES」と「NO」の間で葛藤すること。わからないことに「わからない」と言うことなのだ。
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19 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 小鈴
形式:単行本
報道は「中立・客観」の立場で映像を撮らなければならない。森達也はドキュメンタリー作品を撮ることを通して、この「中立・客観」観に疑問を持ち、批判的に検討を行い、ドキュメンタリーとは何かについて展開する。
映像は現実の現象を撮ることから「客観的」なものだと思われがちだが、その現象は一定のフレームに切り取られている。つまり、撮影者の主観を通してフレームを切り取っているのだ。こういう議論については社会学ではウェーバーが行っている(『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』)。古典的名著なので読みにくいかもしれないが、基本的な視点は同じである。中立的・客観的だと思って撮っている映像だとしても、そこには自覚することの無い自分の価値観を反映させていることがある。映像を撮るということは、その意味で主観的な行為だ。森達也はその価値観に無自覚であるのではなく、自覚的であれと説く。
よいドキュメンタリー作品づくりとは、そういう自分の寄って立つ価値観を相対化し、疑うことから始まる。
この本のもう一つの魅力は、多くのドキュメンタリー作品がでてくることだ。あれも見たいこれも見たいと思う。
ということで★五つ。
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By S木
形式:単行本
器をもった男をうつして、次に空になった器をうつせば、
食べているところをうつさなくても「食べたんだな」と視聴者が了解するのがドキュメンタリーの編集のテクニックで、悪用されることがある。
テレビ番組の電波少年とかガチンコみたいな、ヤラセのはいった素人企画もドキュメンタリーのヤラセと似ているという。
著者はそういうドキュメンタリー作家であり、かつ嘘がつけないタイプというのか、学生時代から自主製作映画などをとっていて、一連のオウム関連作品など、自分のとりたいドキュメンタリーを、テレビ局を辞めてまで取っている。テレビ局の特集方針と食い違った為で、周囲から奇異の目で見られたという。
他には、バッシングになったときの野村佐知代のドキュメンタリー、人食い佐川のドキュメンタリーとか、放送禁止歌、エスパーを職業にする人々、動物実験のドキュメンタリーなどを変わったものを撮ったり、取ろうとして企画倒れになったりしているという。

日本でドキュメンタリー映画というと、戦中や戦後の冷戦プロパガンダ、反政府運動などに利用されてきた。
ベトナム戦争当時はクビキリ映像なども流されていたが、クレームがきてモザイクなど自主規制が増えてくる。モザイクは日本独特の手法で海外にはない。

マイケルムーアなど海外のドキュメンタリー作家の引用などもあり、ドキュメンタリー作家がいろいろ悩んでいることが分かる。
海外にもあるヤラセ。石油にまみれた水鳥をイラクの無法ぶりをPRする映像につかったり、
「極北のナヌーク」という名作ドキュメンタリーでも、原住人が、普段している銃による狩りではなく、銛をつかった狩りを再現してもらって取ったなど、海外でもそういう例は散見される。
テレビでやってるドキュメンタリーなどの撮影者が、ここまで考えているかどうかはわからない、職人的に上にいわれたものを取っている人もたくさんいるかもしれない。
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投稿日: 2009/1/31 投稿者: Chopin's Thirds
ドキュメンタリーは嘘ですか?
「ドキュメンタリーは事実の客観的記録である−」という論に反対し、すべての... 続きを読む
投稿日: 2008/12/30 投稿者: daphnetin
不快と不可解な面白さと恐ろしさ
 本書を読むと著者がとても頭のいい人であり、文章も巧みであることにすぐ気づく。... 続きを読む
投稿日: 2006/11/20 投稿者: 如是我聞
ドキュメンタリーを作る者として。
この本は、全てのドキュメンタリーを作る(正確には作ってると思ってる)人に、ぜひ一度読んでもらいたい。... 続きを読む
投稿日: 2006/9/25 投稿者: Seamile
結局、森氏の思想は・・・
個にこだわるわけですね?この著で随所に見られる組織批判は頷ける部分もあるにはあるが、要点は「マスメディアはまず疑う」と言う事ぐらいか?個は「人」だ、人である以上こ... 続きを読む
投稿日: 2006/9/5 投稿者: マンボウだせ
白々しい
既に指摘している人がいるけれど、

証言の偽造を告発されている人間がドキュメンタリーを語るべきではない。... 続きを読む
投稿日: 2006/4/5 投稿者: 奈々氏
下山事件の証言を偽造。森達也は嘘をつく
森氏に関心のある人は、森氏の著書「下山事件」の証言者「彼」こと柴田哲孝氏が書いた「下山事件」をぜひ読んで欲しい。私は、柴田氏の方が事実を書いているように思われ、森... 続きを読む
投稿日: 2006/2/11 投稿者: 白い夜明け
読んではみたものの。
本の最後の方は、筆者を悪く言った人や、作品を批判した人への反撃の文章がつらつら綴られていて、読む内に不快な気分になった。... 続きを読む
投稿日: 2005/10/3
生き難い世の中ですね。
... 続きを読む
投稿日: 2005/8/14 投稿者: Goodfox
ドキュメンタリーというものの本質が分かる気がした
森達也っていう人のドキュメンタリー映画を観たとき、僕は脳ミソが瞬間的に爆発しそうになった。... 続きを読む
投稿日: 2005/3/29 投稿者: だーーー
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