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ところで、『ヒバクシャ …』を見たときに、ヴィム・ヴェンダースのロード・ムービーと同じような「匂い」を感じたのだが、次の部分を読んで「ああ、やはりそうだったのか」と納得した。
~本文から引用~
「私自身、原爆やヒバクを過去のことと考えていた。本当に無知だった。その無知から出発して、現代のヒバクシャに出会う旅をそのまま映像にした。だからその目線はあくまでも低かったように思う。もっとわかりやすく、また映画的に素材を再構成する可能性はあったが、あくまでも私は時系列にこだわった。映画的なわかりやすさよりも私自身の発見の過程、そこで生まれたさまざまな思いや感情をこそ大事にしたかったからだ。」
マス・メディアのあり方に大いに疑問を感じている方には、ぜひ読んでいただきたい一冊。
映画を見終わったあと、
ずっしりと何かを背負ってしまった感覚を覚えました。
そして私も、毒ガス遺棄訴訟の裁判官に手紙をだしました。
彼女の作品が持つ、人に与える重い力の源泉は何なのか、
興味を持ってこの本を手にとりました。
彼女の文章に、その答えがありました。
虐げられ、今まで社会に取り上げられることがなかった人々に、
つくり手である前に、一人の人間としてどう向き合うのか。
「加害国日本の一員として、向き合うことが自分の責任」だと語り、
40人もの毒ガス被害者から、たった一人で体験や苦しみを聞き続けます。
そして、上映会に参加した人々とも語り合い、
作品をより豊かなものに仕上げていきます。
「ドキュメンタリーは“絆”だ。人が社会で生きていくのにそれは欠かせない。
一つ一つの“絆”は小さいけれど、
そこからよりよい未来をつくり出す大きな力になるはずだと信じている」
という最後のくくりに、
作品の魅力の源が見える気がします。
ところで、『ヒバクシャ …』を見たときに、ヴィム・ヴェンダースのロード・ムービーと同じような「匂い」を感じたのだが、次の部分を読んで「ああ、やはりそうだったのか」と納得した。
~本文から引用~
「私自身、原爆やヒバクを過去のことと考えていた。本当に無知だった。その無知から出発して、現代のヒバクシャに出会う旅をそのまま映像にした。だからその目線はあくまでも低かったように思う。もっとわかりやすく、また映画的に素材を再構成する可能性はあったが、あくまでも私は時系列にこだわった。映画的なわかりやすさよりも私自身の発見の過程、そこで生まれたさまざまな思いや感情をこそ大事にしたかったからだ。」
マス・メディアのあり方に大いに疑問を感じている方には、ぜひ読んでいただきたい一冊。
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