Tigerと名がつく本は和、洋ともに買いまくっているティーガーマニアの意見です。
この本の主役はボーヴィントン戦車博物館の「131号車」です。
このティーガーがチュニジアに配備され英軍に鹵獲された戦闘をめぐる記述から始まり
イギリス国内での調査、博物館入り、そして近年になって内外のインテリア、塗装、自走可能な
状態にレストアされる過程を追ったちょっと珍しい本です。
ティーガーの開発、性能、運用に関してはいちおう簡単な説明はされてます。
ディティールに関してはこの本より各型に関して徹底的に記述されてる本がありますから
モデラーにはあまり参考にならないかと思います。
私はレストアされたティーガーの本というので内部のインテリア等、他の本では見れないところの
鮮明な写真を期待していたのですが少々残念に感じました。
もちろんレストア中の写真はインテリアも含め多数掲載されていますが他の本で見たような
視点の物が多くここはあーなっていたのか、という発見があまりありませんでした。
各章の初めに大判のインテリア写真が掲載されてますがこういうのばっかりでもっと
たくさんの写真があればおおいに満足できたと思います。
自走可能にするのにかなり苦労したらしくエンジン、ギアボックス、足回りを含めた
操行装置に関する記述は相当くわしくされています。
反面、砲塔インテリア、主砲はあっさりしすぎだと思います。
レストア中の主砲だけの外観をいろんな方向から撮った写真とか
装備されるとあまり見えない部分とか見たかったのに残念です。
インテリアもよく見るイラストで説明されてるのが残念です。
もちろん写真も掲載されてますが・・なんか痒いところに手が届いておらずマニア生殺しです。
不満ばかり述べましたがティーガーの入門書としてはこれまでにない切り口の良書です。
個人的にはドライバーのジャイロ方位計、車体機銃のKZF2照準器の鮮明なカラー写真
ティーガーのエンジン始動手順、操縦の仕方の記述が大変興味深かったです。