この本は、入門書のようで、実は結構奥深い内容の本です。
扱っている単語は、その発音と意味の説明が逐一なされているので辞書なしで読めます。
大抵のドイツ語の文法書は、いきなり動詞や冠詞の語尾変化の羅列をしたものが多いですが、
本書は、ドイツ語の発音の決まりから始まり、文法事項に進み、最後に数字となります。
気づかぬうちに深い話になっていたという感じで読み進められると思います。
しかし、どこまで深いと思えるかは、読んだ人のドイツ語の知識次第かも知れません。
難しいことを難しく感じさせずにさらっと説明している著者の語り口に驚きました。
ドイツ語を勉強するか迷っている人や、いきなり語尾変化では入りづらいという人は
まずこの本から始めて、もし音に興味を持ったら別の会話集に進み、
文法規則に興味を持ったら別の文法書や文章集に進むと良いと思います。
あるいは、大学で第2外国語にドイツ語を選んで、授業について行けなくなったら、
この本に立ち返ると良いかも知れません。
本書では、ドイツ語の文法書でよく用いられる用語(たとえば1格、2格など)を
用いるのではなく、言語一般の文法書で用いられる用語(たとえば、主格、対格)を
用いているので、ドイツ語文法特有の用語に馴染みがない人にも読みやすいと思います。