この本は今月(H19年3月)初版の最新刊で、書名と装幀にピンときて迷わず買ってきた。書名どおり独文和訳が主なテーマで、全編、先生と弟子の掛け合いでできている。似た書名の「ドイツ語翻訳教室」「和文独訳のサスペンス」などと違って、通勤のバスで気楽に読める本である。 所々に少量の原文が挿入され、和訳の練習をしながら進むと160ページ弱で終了。 本当にこんな個人授業が大学であったら楽しいだろう。 問答部分は、往年の関口存男先生著「中級趣味のドイツ語」や「初等ドイツ語講座」の現代風で脱線もせず抑制が効いていい。原文は結構難しいが、短いのでそう苦にならないし、興味が途切れないよう出典に工夫がされている。 今のドイツ語力が仮にヨチヨチ歩きでも、勉強を止めない限り、すぐに丁度良くなるから買っておいて損はない。この値段でこれだけの内容、新書判より大きいがコートのポケットに入り持ち歩きにも読むにも丁度良いサイズ。久々の掘り出し物であった。