今回日本のラジオでこのCDの中のいくつかの曲が紹介されていたことにより知りました。東ドイツで70年代に録音されたものであるためか、7年間ドイツに住んでいましたが、CDの存在は知りませんでした。ドイツにいてもわからない名品が日本で紹介されていることは往々にしてあります。透き通るような可愛らしい歌声がとても素敵です。歌声もさることながら、気品あるバイオリン伴奏も素敵ですし、どの曲もドイツ語の詩歌として美しいと思います。ドイツで聞いた二曲目の「僕のアヒルたちが(Alle meine Entchen)」を12月に生まれてくる子供に歌ってあげたいと思い購入しました。誰かが口ずさんでいるのを聞いたことしかなかったので、全曲通して聴くのはこれが初めてでした。いばら姫やヘンゼルとグレーテルもこのような旋律とともに彩られるとまた一層素敵でしょうね。日本で知られている曲も多く収録されており、どれも名訳を超えた素晴らしい日本語歌詞が付されているとは思いますが、ドイツ語の原語も素晴らしいので、是非味わってもらいたいです。また、収録されている四十三曲の一曲一曲に、日本語訳のみならず、その曲の由来が書いてあるCDというのは、初めてみました。製作者の熱意を感じました。これを読んだら普通のドイツ人よりはドイツの童謡に詳しくなれると思います。素朴で自然を愛するこれらの童謡に、青年期を迎えロマンティックな要素が加わるドイツリートの根源があるように思います。生活の中に音楽が融合したドイツの生活環境は、こんなところからスタートしているのかなと思いました。