この本は1987年発行で、古い。
だが、現地に行って、それほど変化が感じられなくて驚いた。
マルクはユーロになり、大都市には次々と高層ビルが建って
ウィーンやフランクフルトあたりになると、
90年代とはだいぶ風景が変わっているのだが、
ロマンティック街道はいまだ、この美しい風景が健在である。
高層ビルのない、美しい空と緑の丘が広がる。
村の家々にはゼラニウムが飾られ、家の壁は美しく、
自販機もなければペットボトルのゴミもナシ。
なぜか廃材とか、木箱とかあったりして、ほとんど舞台セットの世界。
ローテンブルクなんか
どうやって町の人は生活しているんだろうと思うほど。
なにしろ自動車やベビーカーが一番、街の風景の中で「現代的なもの」なのだ。
どの街も、現代化した部分と中世的な町並みの部分をうまく分けて、
観光客には中世的な部分が目に入るように工夫してくれている。
もっとも、アウクスブルグなんかは路面電車や鉄道駅が
やけにスタイリッシュで現代的なんだけど・・・・。
この本で、ちょっと惜しいのは、周囲の牧歌的風景と、
中の絢爛豪華なロココ装飾のギャップがすごすぎるヴィース教会が
ほんのちょっとしか写真がないこと。
この本の出版当事は世界遺産じゃなかったのかな?