文庫本サイズですが、充実した内容です。
手のひらの中に、氏の作品がひろがって
パラパラとページを繰ることができません
両手の中に収まってしまうからこそ、
氏と親しく会話しながら、
絵の間を歩んでいるような感覚になるのでしょう
絵画作品のレイアウトにも工夫があり、
たんなるフォーマット方式ではありません
また画面の一部に寄って
拡大してみせてくれてもいます
それぞれの絵画には氏の小文がついて、
理解を助けてくれます
ラストの作品は、白い地肌を神秘的に広げる
樹木に囲まれたオーストリアの森
彼方に見えるのはモーツァルト・オペラの一場面
絵画作品の後にスケッチページがあり、
巻頭巻末の氏の随想も味わい深い。