ドイツが犬の先進国といわれるのはどうして?
この疑問を持って読んでいって、まずまずしっくり来る本でした。
著者の前職は、新潮社の編集者。ドイツでの滞在はかなり長いようです。
特に、面白かったのは下記の点。
*ドイツでは犬のオーナーから“犬税”を徴収している。
*ドイツでは犬のオーナー向けの「(犬を飼うための)資格試験」がある。
“犬運転免許証”を取得してようやくノーリードの犬を街で歩かせてもOKなのだそうです。→でもこの試験は特定の犬種だけだと聞いています。
筆記試験はけっこう難しいようで、著者の福田さんは、ネット上に発表されている質問事項で試したら、見事に不合格になったと言います。
*過激な「動物愛護団体」についてのエピソード(ここに詳細は書きません)。
次に、驚いた。と同時に不満の残った点。
*ドイツでは動物保護施設へ行っても殺処分ゼロとのこと。
→なぜそうなのか、という理由についてもっと掘り下げて書いてほしかった。
犬が色盲だと書いてしまうなど、著者の生物学的な知識は?と危惧する部分もありますが、
ともあれ、犬に関心のある人、人と犬の関係について深く考えたい人にとっては、楽しみながら読める本ではないか、と思います。
以下、ご参考までに。
最近になって光文社新書から出版された「
犬は「しつけ」でバカになる―動物行動学・認知科学から考える)」(堀明)を読むと、日独米の犬事情の違い(の一端)を知ることができます。
また2010年に出版された「
犬を殺すのは誰か ペット流通の闇」(太田 匡彦)では、ドイツのティアハイム(動物の家)について少し詳しく知ることができます。
本書と併せて一読してみてもいいと思います。