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ドイツの二大文化圏―ドナウの南とエルベの東<ドイツ地誌入門>
 
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ドイツの二大文化圏―ドナウの南とエルベの東<ドイツ地誌入門> [単行本]

鈴木 喜参
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,890 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

ドイツを代表する2つの地方(バイエルンとベルリン・ブランデンブルク)を自然・歴史・宗教・産業・社会などの各面で比較対照し、豊富な写真も配置して、それぞれの地方文化の特徴を浮き彫りすることで、ドイツ文化を分かりやすく解説する。 第1章 予備知識 第2章 自然条件 第3章 ドイツ人が居住を始めた時期 第4章 ヴィッテルスバッハ家とホーエンツォレルン家 第5章 グルントヘルシャフトとグーツヘルシャフト 第6章 都市の特色 第7章 宗 教 第8章 工業化の時期 第9章 第三帝国と第二次大戦 第10章 人々のスピリットとセンティメント 終 章 現状と展望

著者について

鈴木 喜参 (すずき よしみつ) 一橋大学経済学部卒業。 東海銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。 デュッセルドルフ支店長、新川支店長等歴任。ミュンヘン大学、ベルリン・フンボルト大学、ベルリン自由大学にて聴講のかたわら、ドイツ地誌を研究。

登録情報

  • 単行本: 232ページ
  • 出版社: 大学教育出版; A5版 (2010/7/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4864290016
  • ISBN-13: 978-4864290012
  • 発売日: 2010/7/10
  • 商品の寸法: 21.2 x 15 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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日本人はドイツには行動や思考過程など何かしら似たものを感じて親しみを感ずる部分があろうが、といってドイツの地域ごとの歴史や文化を詳しく知ってはいない。
著者はサラリーマン〈銀行員〉でありながら、通算14年もドイツに暮らし、「ドイツ好き」になった典型的な日本人なのであろう。
難しく言えば「ドイツ地域比較文化論」かもしれないが、日本人には極めて分かり易く書かれており、あらためて現在のドイツとはこういう国だったのだと教えてくれる。
「地誌 」というのはとんでもなく広範な知識とそれぞれの項目について深さがないと、研究にならない学問で、現地に永く入り込んだ経験と、決してそれに染まりきらない視点を要求されるが、本書は見事に昇華している。
各章それぞれが専門分野で専門書が一冊できるほどの内容を、分かり易い文体で著しているのが特に評価できる。
併せ、エピソードに著者の「とんでもなく広範な知識と行動」が謙虚にあらわされている。
今後の研究発表を期待したい。
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By CFD
タイトルはドイツの二大文化圏となっていますが、単なる地域紹介ではなくそれらの比較検討によりドイツそのものを理解できるように書かれています。「なぜ〜なのか?」の問いかけ形式で進められており、従来の一般向けの入門書では得られなかった原因、背景、本質といった点まで解説されています。学術書としての深い洞察がなされている反面、一般書並みの平易な文体とわかりやすい解説により一気に読めます。さらに、大戦や戦後から、最近の政治・経済トピックについても触れられており、ビジネスなどでドイツに関わる人にとっても、その背景や長期的経緯を知るためには最適な本だと思います。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yukkiebeer #1殿堂 トップ50レビュアー
 著者は東海銀行勤務時代にデュッセルドルフ支店長を務めるなど、これまでに通算して14年ドイツ滞在の経験があるという人物。岡山市の出版社から今年2010年7月10日に刊行されてひと月もたたぬうちに4人ものレビュアーがこの本を読破、全員が5つ星をつけるほど高い評価を与えています。しかも4人のうち3人はなんと偶然にも7月31日に立て続けにレビューを投稿しています。
 さらにいえば、4人が4人ともこれまで他の本にレビューを書いたことがただの一度もありません。つまり普段はレビューなどわざわざ書くことのない4人の読者が、どうしても書評を書かずにはいられないほどの感銘をこの本から受けたということです。
 ドイツ好きの私としては、それほど高評価を得ている本を手にしないわけにはいきません。

 本書は歴史上ドイツ地方文化の重要な担い手であったバイエルン(ドナウ川の南)とプロイセン(エルベ川の東)という二つの地域を、政治・経済・文化の面から比較対照しながら見つめて行くという趣向です。
 肥沃な平野をかかえ、領主が農民に土地を貸与して年貢をとりたてるなどした主従関係があり、農地の小規模化が進んだドナウの南。一方、エルベの東はそもそもスラブ系民族の支配地を東方政策によって奪い取ったところであり、王が直接支配するのではなく貴族が大きな権力をもって農奴制が敷かれたことで、農業の大規模化が進んだとか。
 カトリックが主流のドナウの南。プロテスタントが支配的な、また東ドイツ時代に宗教が衰退したエルベの東。
 それぞれの歴史的経緯が都市の景観にどう影響を与えたかといったところにまで著者は目をむけます。
 このように大変分かりやすくドイツの二大文化圏を平易に比較してくれています。
 政治文化の面で中央集権ではなく地方分権の道を長年歩んできたドイツならではの地誌比較を大変興味深く読むことができます。

 ただし、です・ます調で読みやすいとはいえ、著者の筆致は大変乾いたものです。情報を淡々と、そして整然とまとめていくという姿勢を貫いているようで、文章に著者自身の個人的な評価や体験知はほとんど姿を見せません。控え目で偏りがないともいえますが、一方でどことなく学習参考書的な色合いの本になってしまっています。
 14年のドイツ滞在という貴重な経験が著者にはあるのです。ドイツの知識や情報を整理することに特化せず、例えば親しいドイツ人の友人たちとの日々の交流から感じ取った地域性の違いのようなものも遠慮せずに書きこんでいれば、もっと読み物として面白いものに仕上がったのではないでしょうか。
 それこそが、大学の研究者ではない筆者ならではの個性的なドイツ地誌学を生むことにつながると思います。
 次の著作を期待します。
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