1978年発表。ジャケットは前作『Going For The One』同様ヒプノシスが担当している。『Relayer』までの大作主義とロジャー・ディーンのコンセプトから抜け出し、新しいYESの音を模索している時期の作品である。具体的には曲をよりコンパクトにし、様々な音楽的方向に自慢の超絶技巧とアンサンブルをどう生かすべきかを模索している。スマッシュ・ヒットをメッセージ性に託した2『Don't Kill The Whale』やUFOにまでテーマの触手を伸ばした5『Arriving UFO』などが、その『悩み』の所産である。旧来からのYESファンにはやっぱり、1・2のような見事なアンサンブルが最も響く。『Future Time』から『Rejoice』の見事な曲想と演奏こそファンがYESに求めているものだ。 このあと1979年にはジョン・アンダーソンとリック・ウェイクマン脱退という最高の『危機』をYESは迎える。