これも「ポーの一族」パーフェクト・セレクションを読んで、その勢いで買っちゃったんですけど、ちょっと後悔してます。元々「ポーの一族」だけにしとこうと思ってたのに、あまりにも「ポーの一族」がすばらしすぎたもんだから、ついつられてしまったんですけど、期待が大きすぎたかしら。読んでて何かすわりが悪いというか、うまく物語の中に入り込めないんですね。
他の方が指摘してる、全扉絵掲載によって扉絵右ページに余白が生じることとはちょっと違うように思うんですね。私が思うにこれは、一話ごとが中途半端な途切れ方をしていることに問題があるんじゃないかと思います。どうしてこんな中途半端な途切れ方をしているのかはわかりませんが、たとえばすでに出来上がっていた作品を、無理やり決められたページ数におさめるために前後に関係なくぶった切ったような感じがするんですね。だから一話ごとの話に対する余韻とか感動なんかが薄いんじゃないかな、と思います。
それと、「湖畔にて」はガッカリですね。「トーマの心臓」とその続編の「湖畔にて」、そして番外編(というかオスカー編)の「訪問者」、これらが1冊になって、初めてトーマ・ワールドでしょう。そう期待してたのに、「湖畔にて」を付録にまわして(買ってみて初めて「付録」の意味がわかりました。本当に「付録」の別冊なんですね。)、替わりに「トーマの心臓」とは直接関係のない「11月のギムナジウム」が収録されてるんです。これって絶対おかしいですよ。本末転倒だと思います。
じゃあなんで「星4つ」かというと、やっぱり全作品の扉絵掲載は魅力だし、作品そのものはいうまでもなくとてもすばらしいので、オマケしました。