原作の『トーマの心臓』デビューがごく最近で、
まだまだ美しい物語が鮮明に脳に焼き付いたまま、森氏のノベライズ本を読みました。
大筋は『トーマの心臓』であっても、萩尾女史の描く『トーマの心臓』とは違った印象を持ちました。
少年達の‥というか、オスカーの揺れ動き悩む心情がとても綺麗に表現されています。
これはもう森氏の想いが綴られた「オスカー本」と言っても過言ではないでしょう。
オスカー目線や設定の違いはさておき、原作との違いは゛伝えたい事の違い゛と言ったところでしょうか。
原作の根幹は「アガペーとしての愛」、ノベライズ本では「友愛」に力が注がれているように思います。
原作ファンの私としては、全く同じモノとして説明過多で表現されるよりは、新しい楽しみ方が出来ました。
こちらの『トーマの心臓』も清々しく美しい余韻が残る物語で良かったです。
余談になりますが、花の24年組の方々の作品は本当に素晴らしいですね!
彼女達ほどのスキルを持った漫画家は現在見当たらないです。たぶん。
絵が古いってだけで敬遠するのはモッタイナイです。現に、現在の漫画に慣れた私がどはまりしました。
原作『トーマの心臓』は美しく儚く清らかで、蠱惑的な作品なので
未読の方は是非手にとって読んで頂きたいものです。