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82 人中、78人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
トーマの心臓,
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レビュー対象商品: トーマの心臓 (小学館文庫) (文庫)
初めてこの作品を読んだのは13歳。トーマと同じ年でした。漠然と、すごい話らしい・・・ということはわかるのですが、何故トーマがユーリの ために死ぬのか、それによって何故ユーリが救われるのか全く理解できず歯がゆい 思いをしました。 ずっと後になってからキリスト教の考え方を知り、ユーリの苦悩の深さとトーマの 行為の意味を知り、雷に打たれたような気分になりました。 個人的に言えば、萩尾望都の絵は、この時代のが一番好きでした。
51 人中、47人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
許せない自分を他人が許してくれた,
By tsuruko (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: トーマの心臓 (小学館文庫) (文庫)
萩尾望都の初期のやわらかい絵で、まだ大人にならない少年達の、寄宿学校という閉ざされた世界を描いています。品行方正で孤独な優等生ユーリ。彼は自分のなかに流れる南国の父親の血に対する偏見を感じながら、より良いドイツ人、完璧な人間であろうと努力してきた。そんな彼が一度だけ道を踏み外した原因は、悪い上級生への恋心。行ってはいけないと思いながらも、ふらふらと彼の誘惑に乗ってしまった。結果は分かっていたのに。まあそんな経験は大人でもあると思いますが、南国に対する偏見をはね返すべく完璧な人間であることを目指してきた少年ユーリにとって、この経験は癒えない傷となって残ります。自分で自分を裏切った経験。自分を許せず、自分を信じられなくなり、だから他人にも心を閉ざす。誰にも本当の自分を知られたくないから。どうしてもあのときの自分を許せないから。 そんなユーリを愛した下級生トーマ。純粋で繊細なトーマはユーリに自分の愛を示すために自分の命を捨ててしまう。なにも死ななくても・・・と大人なら思ってしまいますが、これはこの少年たちにとっては命を賭けるに値することなのだと、最後まで読むとなぜか納得させられます。 トーマの死に動揺しながらも、心を閉ざし続けるユーリ。「誰も本当のぼくを知りさえしなければ、隠し通してぼくは生きていけるのだから」。そんなユーリの前に現れる、トーマに瓜二つの転入生エーリク。物語はそこから始まります。
66 人中、59人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
永遠の14歳 トーマの心臓,
By 京田 麻紀子 (東京) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: トーマの心臓 (小学館文庫) (文庫)
1976年、中学2年の時、ほぼリアルタイムでこの作品に出会いました。10代はこの作品なしに生きられないほどの、バイブル的存在でした。 最初は、自分に性格の似た、14歳の苦悩のユーリに自己投影し、その後は、オスカーを心の支えとしてきました。 オスカー、今でも、この想いは変わらないよーーー。優美で繊細、大胆で冷静、そして心優しすぎる15歳のあなたーーー。 現在、図書館司書をしております。勤務先に萩尾先生の作品集を推薦したのも私です。 先日の昼休み、ふと職場のこの作品を10年ぶりにめくったら、オスカーの切ない姿が目にはいりました。 心臓がふるえるほどの衝撃を感じました。最愛の人に再会したようなーー。 どうして、オスカーから離れて生きていられたのだろう、と。その日すぐに、この文庫を購入しました。 今、思えば、一番ピュアで孤独だったころに、同年齢の主人公たちと出会えて、私は本当に幸せでした。 出会いから30年近くたち、私も40歳すぎましたが、ますますこの作品は日本が世界に誇る不朽の名作だと、確信しております。
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