今回の「ニューノート・クラシック・シリーズ」ラインナップの中で、個人的に最大の目玉は、ホレス・シルヴァーの「The United States of Mind」シリーズ。
3月の「Phase1」に続き、今月は2作目がリイシューされた。
サ・ラー(?)みたいな怪しげなジャケットから、今度はドッペルゲンガーみたいなジャケットに替わって、別な意味で妖しげだが、内容は前作より進歩している。
電気楽器の扱いや、過去の自らのファンキー体質と新時代のニュー・ソウル的なニュアンスをうまく融合させているように聴こえた。
メンバーも絞っている。
リッチー・レスニコフのギターが良い。
アンディ・ベイのヴォーカルをどう受け止めるかで評価は分かれるが、私はなかなかの傑作と聴いた。「アイヴ・ハッド・ア・リトル・ト−ク」「ソウル・サーチン」など、曲も良い。(ところどころフェイズ・シフターをかけた?)ホレス自身のエレピも進化している。
ただ、5月の発売ラインナップを見ると、次の3作目がハズレている。どうせなら、3枚ともリイシューすればよいのに。
今回の「ニューノート・クラシック・シリーズ」ラインナップの目の付け所は大変良いが、ライナーは、MUROという人と二木崇という人の対談形式で、3〜5月の30枚のリイシュー、全部これで通すつもりらしい。
これが、自家撞着、一人(二人?)よがりの無駄な発話部分が多く、読んでいてイライラする。(我慢して読むとそれなりに面白いこともあるが)
初CD化も含む希少作が多く、みんな情報に飢えている訳だから、原田和典あたりに、熱意はあるが整然とした文章を書いてもらったほうが、ユーザーにとってはありがたかった。