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トーク・トゥ・ハー スタンダード・エディション [DVD]
 
 

トーク・トゥ・ハー スタンダード・エディション [DVD]

5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (47件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 出演: レオノール・ワトリング, ハビエル・カマラ
  • 監督: ペドロ・アルモドバル
  • 形式: Color, Dolby, Widescreen
  • 言語 スペイン語, 日本語
  • リージョンコード: リージョン2 (このDVDは、他の国では再生できない可能性があります。詳細についてはこちらをご覧ください DVDの仕様。)
  • 画面サイズ: 2.35:1
  • ディスク枚数: 1
  • 販売元: 日活
  • DVD発売日: 2004/02/16
  • 時間: 114 分
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (47件のカスタマーレビュー)
  • ASIN: B00018GZ0A
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: DVD - 56,012位 (DVDのベストセラーを見る)
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商品の説明

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   設定は極端で過激。でも、なぜか共感を誘ってしまう登場人物たち。ペドロ・アルモドバル監督の持ち味が最大限に生かされ、第75回アカデミー賞で脚本賞を受賞した一作。
   ともに愛する女性が昏睡状態になってしまったため、必死に看病を続けるふたりの男。しかし、ひとりは、元気だった頃の彼女をストーカーのように思い続けていたという屈折した過去がある。この映画がフォーカスするのは、献身的な愛を、相手の意思に関係なく一方的に与えることができる、その無情の喜びだ。アルモドバルは、サイレント映画や、ピナ・バウシュのダンス作品を巧みに織り込み、愛することにまっすぐにならざるを得ない人間の本能をえぐり出す。彼の作品に頻出するゲイ要素も、本作はわりと希薄。
   一見、愛に深入りしないように見えるもうひとりの男も、ダンスや音楽に触発されて思わず涙を流す。そんな何気ない描写に、固定観念に対する監督の反抗心がチラリ。そして、絶望の後の希望に溢れたラストからは、またもや人生への惜しみない賛歌が受け取れ、感動せずにはいられない。(斉藤博昭)

内容(「キネマ旬報社」データベースより)

鬼才、ペドロ・アルモドバル監督が描くラブロマンス。事故で昏睡状態になったダンサー・アリシアと女闘牛士・リディア。アリシアを影ながら愛してしまった看護士・ベニグノとリディアの恋人・マルコは、お互いの境遇に共感し厚い友情を育んでいくが…。

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王子のキス 2003/7/12
By yukkiebeer #1殿堂 トップ50レビュアー
形式:DVD
 舞台となる病院の名は「エル・ボスケ」。スペイン語で「森」です。そしてそこには美しき眠り姫が二人。うち一人は見知らぬ「王子」の「キス」を受ける。そう、これは「眠れる森の美女」の暗喩なのです。

 見知らぬ他人からの「キス」は、ペロー原作のお伽噺やチャイコフスキーのバレエの中では「白馬に乗った王子様の愛」として語られますが、この映画では「ストーカーによる昏睡女性への性的虐待」となります。この映画を観た人の相当数が「男の一方的な思い込みに嫌悪感を抱いた」と言います。

 おそらくその感想ははずれていません。「ストーカー野郎」ベニグノの許されざる行為はだからこそ物語の中で相応の償いを求められます。

 王子様ならばセクハラで訴えられることもなく理不尽なことに「めでたしめでたし」で幕を閉じますが、ベニグノは小太りで、長年献身的に母親を介護してきたという地味な青年であるために美男の王子のような特権は与えられません。実際は王子であっても姫の許可なくいきなり唇を奪うことなど許されないはずですが、そのことに思いを馳せることなく私たちはこの物語を観てしまうおそれがあります。

 アルモドーバルは「献身的な愛」を描くような監督ではありません。彼の描く人々は孤独なあまり他者との触れ合いを求め続け、相手との関係をうまく切り結べないために一線を越えてしまうことが常です。自堕落で放蕩、そして無責任な登場人物たち。その姿は強く非難されるものである一方、果たして観る者すべてが石もて打つことができるかというとそうでもないという人々ばかりです。もし「眠れる森の美女」(ディズニー映画は物語が改変してあるので除外します)の王子の行為を良しとする気持ちがわずかでもあるのならば、この映画を一刀両断するのは拙速かもしれません。私にはこの映画は「王子などいないことに気づけ」と私たちに訴えかける極めてまっとうな作品に思えてならないのです。

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30 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Tochitli トップ500レビュアー
形式:DVD
不思議な映画である。複雑なテーマであるのに重さを感じさせず、最後まで全く飽きさせない。無声映画や劇場のシーンなどを取り込むことにより不思議な効果をあげている。

人はどんなに愛しても結局一人であって相手の心の中まで見る事は出来ない。第一章の女闘牛士とライターの男。第二章の元バレリーナ志望の女と看護士の愛。二人の女性は共に昏睡状態である。しかし二つの愛は全く形が違う。
現実に目を向けることによって孤独をより深める男と、空想の世界に住む男。二人は全く違うタイプであるが友情が芽生えていく。この二人をつないでいたのは喪失感と孤独感であったのだろう。
ライターであるマルコは根を持たない人物である。アルゼンチン人といっているが、彼の経歴や何故スペインに住んでいるのかも語られない。ただライターとして世界中を飛び回りどこにも寝宿を持たない。彼はかつて品行不良の愛する女性を立ち直らせ、彼女を過去とすべて決別させるために自らも身をひいた。感情を殆ど表さないように見えて演劇を見たとき、「何か失ったもの」を思い出し涙を流す。冷静に装っているが実は誰かにすがって泣きたいのである。
その隣にたまたま座っていたのは看護士であるベニグノ。彼はマルコの心の奥の悲しみを感じた。そして彼はマルコに興味をもつ。それは彼の中に自分の姿を見たからかもしれない。
二人の女性に対する愛し方は全く違う。マルコは彼流の愛し方で女闘牛士との関係を終わらせ、ベニグノも彼のやり方でしか彼女を愛せなかった。
とにかくじわーとした悲しみが伝わってくる映画である。そしてこの映画の終わり方は喪失の中に一縷の希望を感じさせる。
素直によく出来た映画だと思う。

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28 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:DVD
 愛の映画として、これほどつきぬけた作品を見たことがありません。意識を失って植物状態になってしまったアリシアを愛し続けるベニグノ、彼の愛は終始一方通行で、永遠に自己満足です。そんな彼の愛は、この上なく純粋なものでありながらも、相手の意思が欠落しているがゆえに成り立つものであって、普通の常識に照らし合わせれば明かに変質的です。しかし、そんな彼の愛に対してなぜこれほど心動かされるのでしょうか?

 母親を二十年間看護し続け、そのあと四年間は愛するアリシアを看護し、他人との関係もほとんど持たず、周りからは奇異の目で見られる。そんなベニグノは他の映画では決して描かれたことがないであろうほどの絶対的孤独を内に秘めた人物ですが、そんな彼だからこそ、他人の存在しない、自分に正直な、極めて純度の高い自己完結的な愛を体現することができたのでしょう。

 この映画に描かれている愛の形をストーカー的であるとか、変質的であるとか、そういう常識的な言葉で排除することは簡単です。しかし、愛というものは果たしてそんな常識的な言葉で片付くようなものなのでしょうか?

 ベニグノの愛を肯定するのも否定するのも、それは見る人の自由です。しかし、理性の目でこの映画を見るのであれば、その人はこの映画の良さを一生理解できないでしょう。この映画はぜひとも自分の心に宿る情念の目で見て欲しいです。そうすればきっとこの映画の監督が描こうとしている、愛というもののこの上なく残酷な本質の一端を垣間見ることができると思います。

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