他の方も書かれているが、元々ガンボコミックス(廃刊)より発売されていた単行本に、描きおろし作品二作を加えた再販もの。だがここのレビューは「作品自体の評価」が基本であると私は考えるので、掛け値なしに星5つ(但し書きとして再販であることを明記するのはアリだけど)。
そもそもガンボが廃刊になった際、「これでせっかく楽しみだったこのシリーズがもう読めなくなるのか」「この作品が世の中から消えてしまうのはもったいない」と思って残念で仕方なかった位なので、私個人的には、描きおろしを二作も追加して再販してくれた産経新聞出版に感謝感謝である。できることなら、どんどん続編も出していってもらいたいものだ。
私自身はガンボ版の単行本も持っていて、今回はほとんど再販であるということも知った上で、それでも描きおろしの二作を読みたいが為に迷わず購入。旧作は何度読み返しても楽しめるし、描きおろしも充分に満足のいく内容であった。
内容は、解説にもある通り著者による東京の自然観察散策記マンガ。著者は、専門家でも学者でもない、私たちよりちょっとだけ動植物に詳しい普通の漫画家であることから、私たち素人と同じ目線の高さで描いてくれており、分かりやすくストレスなく様々な知識が頭に入ってくる。その一篇一篇に、驚きや発見が描かれており、またかなり手の込んだ細かいギャグがそこここに散りばめられているものだから、読み手を全く飽きさせない内容で非常にバランスが良い。著者の日高トモキチさんは、本当に自然観察が好きな人なのだな、と感じられる。
普段から自然観察に興味のある人にもない人にも、第一巻も併せて非常にオススメです。
もちろん東京以外の地域の方でも充分楽しめるし、参考にもなると思います。