1年生のお絵かきや粘土細工から始まって、最後は1枚の板から自由に作品を作る6年生の卒業制作まで。それぞれテーマは設けてあるものの、表現については『なんでもあり』ということらしい。(笑) また、制作中、先生はあんまり口出ししないし、生徒が悩んでいても「もうちょっと自分で考えてみろ」と安易に手伝わない。非力な女生徒がノコギリを使いこなせず四苦八苦していても、本人の工夫に任せる。工作の材料も授業で用意した物の他に欲しものがあれば、「自分のお小遣いで買いなさい」と言い切る。その結果できあがる作品は、自由奔放で想像力豊かなものになる。ノコギリで木ぎれを切断するという、ただそれだけの行為を目をキラキラさせながら見つめ「すごい!」と驚きの声を上げる子供たち。そこには、自分の手でものを『生み出す喜び』がある。
夢中になって製作に励む子供たちを見ていると、自分も教室で一緒に授業を受けている気持ちになって、顔がほころびっ放し。(笑) 子どもたちの図工室の様子だけでなく、カメラはから校庭、通学路、放課後の遊び場まで丁寧に追いかけていきます。また、『こどもの時間』では取り入れられなかった一人ずつのインタヴューを入れたのもよかった。
ちょっと残念だったのは、もっと不器用な子がいたり、うまく行かなくて失敗したり、失敗してもそれはそれで、また別のアイデアが出てきて変わって行ったりするような、そういうシーンがもっと欲しかったかな。