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32 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
「日本偽史情報ガイドブック」懐疑論者の基礎教養,
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レビュー対象商品: トンデモ日本史の真相 (単行本(ソフトカバー))
『東日流外三郡誌』の念入りな調査を代表に、偽史研究に膨大な時間を費やしてきた著者が、日本を足場とした歴史カテゴリーに入る疑似科学的主張を、たっぷり取りあげ、一件ずつ真相を解説していくといった、とても楽しい良書である。なんといっても本書の特色は3つある。 まず「アインシュタインによる、日本は世界の盟主です演説」とか「維新のオールスターが勢揃いしているフルベッキ写真」といった、ここ数年で勢いを得たミーハーなヨタ話を抑えている点。 二つ目は「聖徳太子の地球儀」や「与那国の海底遺跡」といったオーパーツ関連や『東日流外三郡誌』『竹内文書』などのしょうもない偽書、「聖徳太子非実在説」など日本史の奇説など、日本を足場に怪しく輝いてきた話題を、非常にたくさん取り上げている範囲の広さ。 最後に、その全てに「なぜインチキといえるのか」という文脈で、ポイントを解説してくれているという点である。 「秀吉の墨俣一夜城」など、真相が気になっていたような興味深い話題も扱っており、インチキの暴露という面白さだけでなく、知的好奇心を刺激するエッセンスもふんだんである。
25 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
トンデモ説が流れる出来事に共通することがわかった,
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レビュー対象商品: トンデモ日本史の真相 (単行本(ソフトカバー))
トンデモ説が流れるような話(義経はチンギスハンに等々)には共通項がある。それは正史がよくわからないので、どれも反証されにくいものである。 この本には載っていなかったけど、信長も確か本能寺では死んでいない説が あったと思う。それも信長の遺体が発見されていないということから なんとでも話が作れるのだ。 こういった話の難しさはやはり反証だろう。 いくら通説を出しても「それも考えられるけど、こっちだって考えられる。 頭が固い」といわれたらおしまいだ。 この本にもそういった苦しそうな部分がいくつかあった。 トンデモ説を出してきている人の「根拠」としている資料が偽書であることが 多いのはよくわかったのだが、 「偽書と思うしかない」とか 「○○という時代であると考えると通説以外の行動を取ったとは考えにくいのは 当然だ」的な、結局反証も推論でしかない(と、トンデモ説推奨派が言い出しそう)な ものが結構見られる。論破!というには弱いものがある。 私は「トンデモ説が論破」されるのを期待してたのでちょっとそこの 弱さに☆マイナス。おもしろいけど、異説を頭から信じ込んでる 信者の方には 転向するほどのインパクトはないかもしれない。
20 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
トンデモ日本史の包括的な紹介,
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レビュー対象商品: トンデモ日本史の真相 (単行本(ソフトカバー))
実は,高校から大学時代にかけて,古田武彦の邪馬壱国説・九州王朝説を信じていた。しかし,どうも古田説はいわゆるトンデモ説だったようだ(明らかな偽書である「東日流外三郡誌」を未だに擁護している辺り,かつてこんな人を信じていたのかと思うと,自分が情けない)。 古墳時代の前方後円墳・三角縁神獣鏡の数は,いずれも,畿内が突出して多い(奈良県だけで,九州全域での数を超える)。鉄という流通用の鉄素材も,古墳時代には畿内の古墳から1000枚以上出土するのに対し,九州では30枚程度である。こうした「物」の状況に照らしても,古墳時代の日本の中心は畿内にあったとしか考えられず,倭の五王がいたのも九州ではなく機内であったとしか考えられない。 悲しくなるが,どうも上記の推論を覆すのは無理だろう。 その他,秀真伝・富士宮下文書などの偽書や,秀吉が墨俣城を一夜に作ったとする「武功夜話」(前野家文書)の虚偽など,相当広いテーマを扱い,それらがなぜ真実に反すると断言できるのかを論証してくれる。 日本史に興味のある方は是非一読していただきたい。
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