中国を称して、「東京オリンピック当時の日本に近いエネルギッシュな国」という人々がマスコミの中にも多数いるが、本当の中国を知るには、北京や上海と言った都会だけを見ていてはだめで、本書のような、ナマの中国に触れる必要がある。
本書は、「なんでこんな田舎に行ったの?」と突っ込みたくなるくらい、現地人でもわざわざ訪れる事が無い街を踏破し、レポートしたものである。著者の視点には常に、「街に生きている人」があり、そこで暮らす人の息吹が感じられる。ポリティクスに左右されない、ありのままを伝えるレポーターが少なくなった現代に於いて、本書は等身大の中国をあぶり出しており貴重である。