主人公はオーストラリアの地方都市に在住する32歳のキャリアウーマン。知的に考えることを好み、相手の粗探しをする癖があり、馴染みの女友達もいれば職場の人間関係に悩み、恋もする、ちょっとおちゃめな普通の女性です。それが突然ある日スピリットからのコンタクトがあり、徐々に地球に様々な次元があることや精神世界の出来事を知ってゆきます。
奇怪な出来事に人間的な反応が示されるので「ん、こういう感じわかるかもしれない」と、特殊能力への親近感が身に付く内容です。変容意識状態の描写が明晰であることが素晴らしく、日常生活とのバランスの保ち方はユーモアに富んでいて楽しいです。
物語の途中でその都度ジュディス先生のケーススタディがはいります。単に事実を解説されるだけでは特別な人間の特別な出来事で解決してしまったり、一つの理論として認識されかねないですが、この小説では血の通った人間の体験として深い理解が促されます。
死後の世界に興味がある方、不思議な体験との距離の取り方を知りたい方、サイキックの視点で人間関係を見つめなおしてみたい方に特にオススメです。