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46 人中、42人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
戦略とは選択なり,
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レビュー対象商品: トレードオフ―上質をとるか、手軽をとるか (単行本)
筆者は米国最大の一般紙「USA Today」でテクノロジー担当をしていた。シリコンバレーを中心とした企業の盛衰をつぶさに見て来た経験から、企業の戦略上必要なことは、「上質」を狙うのか、「手軽さ」を売り物にするのかのいずれかを選択することであると説いている。「上質」は顧客に愛され、「手軽さ」は顧客に必要とされるが、その両方を狙うことは成り立たず、それは「幻影」(ミラージュ)であり、反対にその両方が足りないものは「不毛地帯」にあるとしている。
例えば、ティファニーは長年高級感を売り物にして来たが、一時期廉価な商品で売上を伸ばしたことがあった。しかし、それはブランドの価値を毀損し、長期的には賢明な戦略ではなく、現在は元の「上質」を売り物とする戦略に帰着している。また、ウォルマートは田舎町での買い物の手軽さを売り物に伸ばして来た会社であるが、大都市への進出はそれまでの戦略とは大きく異なり、十分な成果を出すことは出来なかった。これらの事例は、「上質」と「手軽さ」の両方を求めること、あるいは「どっちつかず」は、企業経営をリスクに晒す危険な戦略であり、戦略とは明確にどちらかを選ぶ、或いはどちらかを捨てることである、というのが本書の主張である。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
上質をとるか、手軽をとるか。シンプルだが、強力なツールだと思う。,
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レビュー対象商品: トレードオフ―上質をとるか、手軽をとるか (単行本)
ひと昔前であれば、品質(クオリティ)か、価格(プライス)か
このどちらを狙うのかが、差別化戦略上、重要と言われていた。 人々が求めるものが、工業製品中心から、サービスやソフトを含むものに 変化してきたので、「上質さか、手軽さか」ということに 言い換えられたものと、考えられるのではないか。 とはいえ、この本に上げられたたくさんの事例は、 このシンプルな視点が重要であることを示していると思う。 また、個人の仕事にもあてはまる、と述べられていることにも注目したい。 内田和成氏が解説されているが、何かの分野をきわめたスペシャリストになるか、 身近で頼られる人になるか、どちらかに自分の能力の発揮の仕方を決めなければ 抜きん出ることができないのだ。 中途半端な仕事は、しないことにしよう。
23 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
二兎を追うもの一兎をも得ず,
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レビュー対象商品: トレードオフ―上質をとるか、手軽をとるか (単行本)
この本では希少性やブランド、ステータスを伴った、高品質を「上質」としている。
逆に誰でも手に入れられ、あまりにも当たり前なために、存在しなかった頃を思い出せないようなものを「手軽」としている。 この上で、ビジネスで成功するのは「上質」と「手軽」のどちらかに特化した場合であって、両者を手に入れようとすると確実に失敗する、その様を説明している。逆に言えば今の世の中がどちらか一方に偏っている場合は、必ず反対側に成功するフィールドがある、と。 非常に面白い視点でためになった。 一点疑問だったのは、「上質→手軽」とビジネスを拡大しようとして失敗した例はたくさん載っている(失敗しそうになって慌てて方向転換した例も)が、「手軽→上質」方向の失敗例は見当たらない、と言う点だ。逆に、「手軽一本やり」を「上質+手軽」で粉砕したアメリカン航空の例のように、「上質→手軽」が必ずしも失敗するとは限らないようにも見える。 この辺りの分類・分析法についてはさらなるブラッシュアップが必要にも見えた。 全体として、新規ビジネスを考えたり、投資対象について考える上で重要な指標を提示していると思う。お勧め。
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