RCという名前は、システムトレードを目指す方なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
そのRCが書かれた書籍の翻訳本が出るとのことで、早速読ませていただきました。
セミナーという副題からして、いきなりシステムの構築法について講義が始まるのではと思っていたのですが、この予想は良い意味で外れました。
本の序盤はRCの生い立ちからトレードの世界との出会い、そしてどのようにしてトレードを始めたのかについて書かれていました。RCもトレードを始めて10年間(!)は負けトレーダーだったのですね。
しかしRCは負けながらも、どうして負けたのか、どうすれば勝てるようになるのか研究を続けます。詳細は本を読んでいただければと思いますが、この姿勢は非常に参考になりました。
肝心のRC5についてですが、ソースコードがついていますので TradeStation の環境があればバックテストが出来ますし、本の中でもエントリー、手仕舞いの条件が詳しく説明されています。それも単に条件が列記されているだけではなく、何故その条件だとエントリー(手仕舞い)すべきなのか、その根拠についても明確な説明がなされています。
しかしこのRC5は、RCセミナーにおいてはあくまで教育用のものでしかありません。RCセミナーは講師から生徒に一方的に手法を教え込むというやり方ではなく、
ある程度下地(ソースコードやアドバイス等)を生徒に与えておいて、生徒に自主的に改良を加えさせるというセミナーのようです。
(この過程が『 Practice 』なのでしょうか?)
この本でも、単にRC5を与えて「はい、おしまい。」ではありません。このRC5をさらに良くするにはどうすれば良いのか、いくつか案が提示されています。私達はそれらを TradeStation を用いて検証することができるでしょう。
ただ、 Easy Language の基礎的な説明はほとんどありません。前述のようにRC5そのものについては日本語でも十二分に説明がありますので大丈夫なのですが、RC5のソースコードを改良しようとするときはイージーの知識が必要ですので、自信のない方は他の Easy Language の解説本を読まれると良いと思います。
以上長くなりましたが、総じて、私は非常に勉強になる本だと感じました。RCに興味のある方は一読の価値は十二分にあると思います。