内容紹介
人生でもトレーディングでも成功するためには、勝つことと負けるにかかわるプレッシャーを取り除く必要がある。実際、勝敗に直接結びつくプレッシャーを乗り越えられるかどうかは、成功するトレーダーと普通のトレーダーを分ける主な要因のひとつになっている。
トレーディングの心理的側面の研究者で、高名な心理学者かつトレーディングのコーチでもあるアリ・キエフ博士は、高い評価を受けた3冊の著者を執筆以降、10年間にわたって金融市場が大変な困難を伴う挑戦の場であるかを直接見てきた。この間、博士がコーチングを行ってきた人たちのなかにはヘッジファンドマネジャーが数多くいた。この仕事は、高パフォーマンスを上げることに対するプレッシャーと利益が密接に絡む金融業界のなかでも、もっとも心理的負担の大きい職種のひとつと言える。
経験豊富なプロでも、積極的な個人トレーダーでも、成功を阻む心理的障害に圧倒されることはあるが、それを克服することもできる。本書では、革新的なトレーダーの心理的な法則と戦略を検証し、そこから潜在的なトレーディング能力を引き出してトレーディングのゴールを達成する方法を紹介している。世界でもっとも成功しているヘッジファンドマネジャーたちを相手に交わした多くの対話や実際のケーススタディを通して、次のような発見をしてほしい。
感情的になりすぎることも、ならなすぎることもなく、バランスを維持する
エネルギーと注意を集中して、特定の目標に向かって行動する
燃え尽きたり動機をなくしたりしないように、刺激と努力の適切な加減を見つける
集中力を高める
コントロールされるのではなく、自分の直感によって自然に機能するのに任せる
徹底的な洞察と実践的なアドバイスが詰まった本書は、自分の潜在能力を引き出す姿勢とテクニックを伸ばし、自信をつけ、メンタルイメージや視覚化、リラックス法、忍耐力を向上させるためのスキルに磨きをかけてくれる。このなかで紹介するさまざまな心理面の練習には、動機や集中力やストレス環境下におけるパフォーマンスを維持するための助けにもなると思う。
本書は、成功したトレーダーの心の中をのぞくことができる貴重な1冊と言える。彼らの精神構造を理解することによって、月並みとか現状維持といった自分自身に対するマイナスの概念を放棄して、マーケットがどんな難しい状況でも成功できる思考態度を伸ばしていくことができる。
内容(「BOOK」データベースより)
内容(「MARC」データベースより)
メディア掲載レビュー
本書は、成功したトレーダーの心の中をのぞくことができる貴重な1冊と言える。彼らの精神構造を理解することによって、月並みとか現状維持といった自分自身に対するマイナスの概念を放棄して、マーケットがどんな難しい状況でも成功できる思考態度を伸ばしていくことができる。 --書籍カバー内容紹介より
著者からのコメント
人生でもトレーディングでも成功するためには、勝つことと負けるにかかわるプレッシャーを取り除く必要がある。実際、勝敗に直接結びつくプレッシャーを乗り越えられるかどうかは、成功するトレーダーと普通のトレーダーを分ける主な要因のひとつになっている。
トレーディングの心理的側面の研究者で、高名な心理学者かつトレーディングのコーチでもあるアリ・キエフ博士は、高い評価を受けた3冊の著者を執筆以降、10年間にわたって金融市場が大変な困難を伴う挑戦の場であるかを直接見てきた。この間、博士がコーチングを行ってきた人たちのなかにはヘッジファンドマネジャーが数多くいた。この仕事は、高パフォーマンスを上げることに対するプレッシャーと利益が密接に絡む金融業界のなかでも、もっとも心理的負担の大きい職種のひとつと言える。
経験豊富なプロでも、積極的な個人トレーダーでも、成功を阻む心理的障害に圧倒されることはあるが、それを克服することもできる。本書では、革新的なトレーダーの心理的な法則と戦略を検証し、そこから潜在的なトレーディング能力を引き出してトレーディングのゴールを達成する方法を紹介している。世界でもっとも成功しているヘッジファンドマネジャーたちを相手に交わした多くの対話や実際のケーススタディを通して、次のような発見をしてほしい。
感情的になりすぎることも、ならなすぎることもなく、バランスを維持する
エネルギーと注意を集中して、特定の目標に向かって行動する
燃え尽きたり動機をなくしたりしないように、刺激と努力の適切な加減を見つける
集中力を高める
コントロールされるのではなく、自分の直感によって自然に機能するのに任せる
カバーの折り返し
「トレーディングに対する優れた洞察にあふれた本書で、キエフ博士は同じ出来事に出遭ってもトレーダーたちの反応はひとりひとり違うし、この世界で生き残っているトレーダーには規律と手法が確立していると書いている。しかし、それならば本書にはどのような意味があるのだろうか。一流のスポーツ選手にもコーチが必要なように、一流のプロのトレーダーにもコーチがいる。悪賢いトレーダーの心理でさえかき乱す“生命原理”に対する博士の理解が、すべての可能性を引き出すためのカギのひとつになっている。本書のあらゆるページに、自分のスキルを再評価し、向上させるための言葉や質問を見いだすことができるだろう」イアン・バーンズ(シティグループ・マネジングディレクター)
「キエフ博士の指摘は、投資やトレーディング判断に影響を与える部分の核心をついている。マーケットのような緊迫した状況で、実際にどう対処するかという問題について取り上げた本はそう多くないが、本書はそれについて非常にうまく書かれている。本書に込められたメッセージについて考えることで、トレーディングに関する多くの実践的思考と行動を引き出すことができるだろう」クウィンティン・プライス(ガートモア・グローバル・インベストメンツCIO)
「最高のトレーディングのコーチであるアリ・キエフ博士が、最新かつ最高の研究成果を紹介している1冊。この最新作で、博士はエリートのトレーダーたちとともに、トレーダー版のリアリティTVを見せてくれている。博士は、トレーダーたちの心に巣食う心理的なものや実際の会話、ピークパフォーマンスまでの道のりの具体例を聞き出しながら、巧妙かつ刺激的で、洞察力にあふれた興味深いく描いている」シアラン・T・オケリー(バンク・オブ・アメリカの株式トレーディング部長)
著者について
精神科医で、ストレス管理とパフォーマンス向上が専門。ソーシャル・サイキアトリー・リサーチ・インスティチュートの代表も務める博士は、近年多くのトレーダーにストレス管理、ゴール設定、パフォーマンス向上についての助言を行っている。これまでに『リスクの心理学』(ダイヤモンド社)、『トレーディング・トゥ・ウィン (Trading to Win)』『トレーディング・イン・ザ・ゾーン(Trading in the Zone)』など15の著作と、『マーケットの魔術師 株式編 増補版』にインタビューが紹介されたほか、DVD・ビデオ『魔術師たちのコーチングセミナー』(パンローリング)がある。また子息が米ボブスレーの代表選手でもある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
医学博士。精神科医で、ストレス管理とパフォーマンス向上が専門。ソーシャル・サイキアトリー・リサーチ・インスティチュートの代表も務め、近年多くのトレーダーにストレス管理、ゴール設定、パフォーマンス向上についての助言を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
抜粋
本書には、マスターとかマスタリーという言葉が何度も出てくる。しかし、「マスタリー」とは何だろう。本書によると、マスタリーとは「特定のスキルを習得する以上の意味を含んでいる」たぶんに精神的なもので、そういえば以前に読んだ合気道に関する文にも、「マスタリーとは高めたエネルギーを本当に自分のものとして使いこなすという意味」と書いてあった。これは「効率的にトレードするためだけでなく、効率的に生きる戦略」なのである。
本書を訳していると、投資とは関係ない知人に読ませたい部分がたくさんあり、だんだん投資の本を訳しているという感じがなくなっていった。精神医学は、キエフ博士の経歴さながらに、スポーツ心理からトレーダー心理へと応用範囲を拡大してきた。それは、コーチングがスキルそのものを教えるのではなく、その向上を手助けするものだからだ。 訳者もエルダー博士、タープ博士といったパンローリングの読者にはおなじみの精神科医の本を訳す機会に恵まれたが、どちらも生きるためのヒントがあふれている。ただ、この二冊には投資の具体的な記述も多く、投資をしない人が手にとっても、専門用語がちかちかして、おもしろいところを掘り当てるのは難しいかもしれない。
しかし、本書は売買の基本とポートフォリオマネジャー程度の用語が分かれば、人生、あるいは目指す分野のマスターになるためのコーチングの本として十分通用すると思う。書店なら「ゴールは絶対に達成できる!」などというジャンルに置いてもおかしくない。トレーディング以外にも、長い期間自分を律し、状況に合わせて変化し続けなければ成し遂げられないことはたくさんある。キエフ博士のご子息はボブスレーの元アメリカ代表選手だと聞いているが、これも直々にマスタリー教育を受けた成果なのかもしれない。
もちろん、投資をする人たちは、さまざまなポートフォリオマネジャーのケースから、この業界で働く人たちが経験するさまざまな問題の非常に具体的なヒントが得られると思う。本書が、トレーディングと人生をレベルアップする手助けになれば、とてもうれしい。
最後に、本書を訳す機会を下さったパンローリングの後藤社長と、スタッフの方々、編集その他でお世話になっている阿部氏(FGI)、そしていつもいてくれる家族に感謝したい。