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トルーマン・カポーティ〈上〉 (新潮文庫)
 
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トルーマン・カポーティ〈上〉 (新潮文庫) [文庫]

ジョージ プリンプトン , George Plimpton , 野中 邦子
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

幼いころ親の愛情に飢え、同性愛者であるがゆえに偏見に苦しんだカポーティ。しかし彼は若くして、自分は作家になると信じていた。その望みどおり彼はアメリカ文学界に彗星のごとく登場し、衝撃のデビューを果たす。独自なスタイルの作品を多く発表した後『冷血』でゆるぎない名声と莫大な富を得る。彼の数奇な生涯を、友人・愛人・ライバルが生々しく証言した聞き書きによる伝記。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

プリンプトン,ジョージ
1927‐2003。ハーヴァード大学卒業。文芸誌『パリス・レビュー』の初代編集長。自らプロフットボール・チームに選手として加わり、体当たりの取材で書き上げた『ペーパー・ライオン』がベストセラーとなり、体験的ジャーナリズムの旗手として活躍。そのかたわら、俳優として映画やテレビにも多く出演

野中 邦子
東京生れ。多摩美術大学絵画科卒。出版社勤務をへてフリーランスで書籍の編集・制作にたずさわり、現在は翻訳業。おもにアート、伝記など英米ノンフィクションの翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 475ページ
  • 出版社: 新潮社 (2006/07)
  • ISBN-10: 4102162518
  • ISBN-13: 978-4102162514
  • 発売日: 2006/07
  • 商品の寸法: 15 x 10.7 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 449,092位 (本のベストセラーを見る)
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12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 持ってたら買い。, 2006/7/29
レビュー対象商品: トルーマン・カポーティ〈上〉 (新潮文庫) (文庫)
映画「カポーティ」のおかげで「冷血」の新訳や、入手しにくかった「叶えられた祈り」の文庫が出たりとカポーティ・ファンにはうれしい昨今ですが、ついにこの本までが文庫化されました。これは生前のカポーティと近しかった人たちが語る「カポーティその人となり」といった本です。「ティファニィーで朝食を」しか読んだことがない見たことがない人にはそのギャップにとまどってしまうかもしれません(案外こんなもんだって思う人も多いのかとも思ったりもしますが)。また、作品を読んだだけだった人は、初期の作品からその幼少期が作品に深く影響しているのは容易に察知されるところなので、膝を打つような感慨にとらわれるかもしれません。いずれにしろこの本を読めば、カポーティ自身がカポーティの作品であり、カポーティの作品自体がカポーティ自身であるような気持ちにさせられるはずです。
 最後に蛇足。ちょっと高額(これも文庫化希望)ですが、文藝春秋から出ているジェラルド・クラークの「カポーティ」と合わせて読めば、より多面的にカポーティのことを理解できること請け合いです。
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4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 母に背を向けられた幼少時代の影響, 2006/9/30
By 
ringmoo (愛知県高浜市) - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: トルーマン・カポーティ〈上〉 (新潮文庫) (文庫)
トルーマン・カポーティとの出会いは、映画「ティファニーで朝食を」でした。その後、「冷血」「遠い声、遠い部屋」を読みました。

この本は、トルーマン・カポーティの伝記なのですが、オーラル・バイオグラフィと言う特殊な形態でした。そのために、ややまどろっこしさを感じたりしましたが、逆に、一つの事象に対し対立する多くの意見が述べられ、より客観的に感じることが出来ました。

母親から忘れ去られたような幼少時代を過ごしたことが、後に彼に多くの人の中にいたいという気持ちを強くさせたように思います。と同時に、美しい女性の中に母親を探していたのではないでしょうか。それだけに、「ラ・コート・バスク」でのベイブ・ペイリーとの予期せぬ離別は彼に大きな痛手を与えたのでしょう。

作品的には、「冷血」で彼の才能を如何なく発揮し、大きな成功を得ました。その彼が、ライフ・ワークとして取り組んだのが、「叶えられた祈り」でした。しかし、その製作は遅々として進みませんでした。その初っ端に発表された中の一編である「ラ・コート・バスク」のトラブルは、彼に精神的に与えたショックは大きいのではないでしょうか。

個人的には、女性たちの反応がジョークで済ませてくれていて、「叶えられた祈り」の完全な作品が今読めたらと思います。

映画「カポーティ」を是非見たいし、この本を基にした映画「Infamous」も早く日本で公開して欲しいなと思います。
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4 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 からくりをみせながら驚異を思う人たち, 2006/11/18
レビュー対象商品: トルーマン・カポーティ〈上〉 (新潮文庫) (文庫)
誰かがこの世から消えてしばらく後に冷静になった人たちの言葉。

その時その時の興奮や時代のあり方をつかんで読もうと思うとじっくりと楽しめる内容。

若い日の芸術家や友人との交流に生き生きとした不思議な男がいて魅了されてしまう。

彼らもまた若く魅力にあふれている。

幼いころの不幸と性的な異端者というのは自分が芸術家としてあるために用意した装置のようにも思えた。

捨てられた子供のような写真は収録されていない。

特有の甲高い声での気取りやいちゃつきや意地悪さが

彼を少女漫画の美少年とは一線をかくすリアルな存在にした。

いつでもどこでも同じように批評家が彼の作品を批判的に取り上げたこと、

それがまたセンセーショナルな宣伝となったのではないかと想像した。

美しくなにももっていないあこがればかりの若い母親こそ彼そのもののように思えた。

実際は彼女は新しい伴侶を手に入れて彼を側におき、けして孤独ともいえない暮らしぶりだった様子。

ほとんどの人間はたぐいまれなる血統や世界的な名声と富と美貌は持っていないから。

なにももっていやしないと涙を見せながら全てを手に入れていくさま。

恐怖を感じるほどの頭のよさと残忍性、ぱらっとはなれた子牛の目、ふかふかしそうな大きな顔。

たとえ孤児のようではなくても若き日の彼は不思議な魅力をあふれさせている。

世界的な特殊嗜好をもつ人たちとのつながりを易々と手に入れて冷静に名声に反映させる術を持っている。

同時に女たちの言葉にはあちらこちらで共感せずにいられなかった。
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