本書はIT業界を例にとって製品のライフサイクルマネジメントについて述べています。私は海外でのIT業界に詳しいわけではないので、途中メーカーと製品の位置づけがよく分からずと惑う部分が少なくありませんでした。一読した後、自分の関わっている製品のライフサイクルのステイタスの部分だけ読み返したところ、何を言わんとしているかが明らかになってきました。
著者がIT業界に身を置いており、それに特化して論を展開していくもののそこから普遍的なマーケティングのエッセンスを抽出することは不可能ではありません。自分の製品に当てはめて読むと本書が、突飛な発想に基づくものではなく極めてロジカルで他業界に移植可能であることに気づかされます。本書のタイトルとなっている「トルネード」とは製品ライフサイクルの一時期を示しているだけで、本書はあらゆるステイタスでの取るべきマーケティング指針を提示しています。
自分の業種に移植するためにはそれなりのモディファイが必要となりますが、マーケティング・プランを検討する際、方向性に迷いが出たときなど役に立つように思いました。