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トルコのもう一つの顔 (中公新書)
 
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トルコのもう一つの顔 (中公新書) [新書]

小島 剛一
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

言語学者である著者はトルコ共和国を1970年に訪れて以来、その地の人々と諸言語の魅力にとりつかれ、十数年にわたり一年の半分をトルコでの野外調査に費す日日が続いた。調査中に見舞われた災難に、進んで救いの手をさしのべ、言葉や歌を教えてくれた村人たち。辺境にあって歳月を越えてひそやかに生き続ける「言葉」とその守り手への愛をこめて綴る、とかく情報不足になりがちなトルコという国での得がたい体験の記録である。

登録情報

  • 新書: 222ページ
  • 出版社: 中央公論社 (1991/02)
  • ISBN-10: 4121010094
  • ISBN-13: 978-4121010094
  • 発売日: 1991/02
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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22 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
本書はフランス在住でトルコの少数民族が話している言語を研究している日本人の手記ですが、一貫して本人の体験談をもとに記述されているため非常に生々しい本です。題名にもあるように、イスタンブールやトロイ、カッパドキアなどとは違う、一般の人の目にはまず入ることのないトルコの側面を紹介しています。日本には方言こそあるものの基本的に日本語を皆が話していますし、方言は個性的なものとしてむしろ近年は良いものという風潮が大きくなっている気がします。一方本書が描かれた1980年代のトルコでは言語、方言というものが政治に密接に関係し、自身の話す言語次第では逮捕されることがある、という事実は衝撃的でした。民族、言語、宗教という言葉はもちろん知っていますし、意味もわかっている気がしていたのですが、本書を読んで改めて「民族」とは何か「言語」とは何か、「宗教」とは何か、がつくづくわかっていない自分に気がつきました。現在のトルコではどうなっているのかわかりませんが、本書トルコ理解を促進するためには必須の本と思います。
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33 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書|Amazonが確認した購入
 とにかくすごすぎる。星6つであります。新書を読んで涙が出そうになったのは初めてであります。ある国や地域の概説書というものは、たいてい公認の歴史の要約に多少のスパイスがかかったくらいの内容で、参考になります程度の感想しか持ちえないし、また紀行文というのは、短期間の表面的経験を主観的に述べたに過ぎないことが多く、なるほどそれは面白い経験でしたね、としか言いようがありません。この本はそんなものとは一線も二線も画します。この本には、16年間にわたる確かな研究と経験の積み重ねに裏付けられた事実がすみからすみまで詰まっています。しかもその経験は文献の探索ではなく、抑圧された言語を話す名もない人々との直接の対話から掬い上げられた歴史の真実であり、人間の真実です。すでにこんな地味な新書にこれだけのレビューが書かれていること自体、いやこの本を読めばレビューを書かずにいられなくなるという真に稀有な本です。
このレビューは参考になりましたか?
15 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
この本は今から十数年も前に書かれたものではあるが、今のトルコの諸問題が既に内在していたことが確認できるものである。駐トルコ大使が書いた書物‥「トルコが見えてくる」(山口洋一)、「トルコ歴史のはざまで」(遠山敦子)のような外国人向けの表の顔でなく、トルコ国内に居住する少数民族に対する差別を含めた実態(言語や宗教等)と内在する問題が浮かんでくる。ケマル・パシャ(アタチュルク)が唱えた政教分離政策(世俗主義)も最近の憲法改正(女学生の学校でのショールの着用許可等)等でイスラム教化が推し進められており、その素地が末端(地方、庶民段階)では既に形成されていたことがわかる。最近のPKKの動きもそのような抑圧政策の影響か‥? 世界一の親日国家トルコのもう一つの顔が見えてくる。内容は紀行文的でスリルや庶民人情も散りばめられ一気に読めた。
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とても面白い本である。
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