思えば1巻は12年も前の話。
最初作者は「トルコに遊びに来た旅行者」でした。
だから、最初の話はあくまでもトラベラーとしての体験記(もちろん面白いですが)
ところが、気がつけば旦那様はトルコ出身。途端に視点が「生活者」としての
トルコ(主にイスタンブル)に変わって、さらに筆は冴えてきます。
20年ほど前に「りぼん」で読んでいたときには、綺麗な絵を描く人だけど、
特に印象に残っていなかったのが正直なところだったのに、
作者はエッセイリストとして才能があるようで、何気ない日常のはずなのに、
うまくネタを拾ってきて、おいしいトルコ料理に仕上げてくれます。
きっと「ダーリンは外国人」を思い浮かべる方も多いと思うのですが、
あちらはあくまでも西洋人と日本人とのギャップを中心に描いているのに対して、
こちらは「トルコを愛する自分と家族」を基点にして、周囲の人々も含めて
描いており(世俗的イスラム教徒の生活もよく分かります)、非常に
対比的だと思っています。
きっとその差は、「自分と旦那」の世界と「家族と自分とトルコと言う国」という
立脚点の差だと思います。
そういう意味で、今後もライフワーク(?)として発信を続けて貰えると
嬉しいなと思っています。