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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
トリポッドの正体とその恐るべき計画,
By quilin (長崎県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: トリポッド 3 潜入 (ハヤカワSF) (文庫)
前作で「自由市民」の本拠地「白い山脈」へ辿り着いたウィル達は、今回敵である「トリポッド」の「黄金の鋼鉄都市」へ潜入を試みます。次々に明らかとなるトリポッドの正体とその恐るべき計画。 鋼鉄都市の内部描写や「主人」達の生態はともかく、むしろヤツらの人間に対する考え方は「ジュブナイルもの」としてはとても「SF的」で楽しめました。単純に人類を敵とみなして殲滅を試みる一般的な「侵略者」として描いていない所に、30年前初訳本を読んだ当時にはほとんど気付けなかったのですが、改めて著者の力量と懐の深さを感じました。 おおまかなストーリーの流れからは、「自由を求めて逆境に立ち向かう少年達の物語」としてお約束の「勇気や努力、そして友情の大切さ」をテーマにしているのかと思いきや、もっと少年の内面の苦悩と成長が(ジュブナイル文学の制約内で、ではあるものの)リアルに追求されています。 苦難に直面し、「できない、やらない」ことを自分自身に言い訳をしている卑怯な自分に気付き、恥じ入り、それを克服しようと葛藤するウィルの姿に、この年齢になってあらためて、ハッとさせられました。やはり本シリーズは純粋に「名作」です。 そうした再発見も多く、是非昔、少年の頃に読んだ方にも再読される事をお勧めします。 もちろん主人公ウィルと同年代(小学生高学年)の少年少女や初めて読む「元少年少女」の皆さんにも!
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