ロシアの捜査官ダニーロフとアメリカのFBIのカウリーによる国際的な犯罪捜査のシリーズ第4作目。
相変わらず読ませてくれます。
ただし、正直やはり本作から入るのは面白さを半減させてしまうと思います。ぜひ一作目の「猟鬼」
猟鬼―ダニーロフ&カウリーシリーズ (新潮文庫)からお読みになることを薦めます。
この国も考えも、家庭環境もまったく違う二人が、何故に惹かれ、互いを尊敬しあうようになっていくのか。ここらを知ってこそ、やはり本作品のよさがよりいっそうわかっていくと思います。
本作品に限れば、二人の家族的な、あるいは生活の、人生の描写、意味、問題にかなり重点が置かれた成果、事件的なものは若干荒削り。
最終結末のあたりに若干、あたふた感がありました。
ただ、面白いのは、脇役であった、ダニーロフの補佐役パヴィン、カウリーの恋人にして対テロ部副部長のパメラ、がこれまで以上に重要な役割をはしたことです。
とくに、パヴィンの果たした役割は大きく、これから本シリーズが続くとすれば、きっと彼が何らかキーを握るのではないかと予感させる趣きがありました。
これからも本シリーズの続くことを願います。