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まず、村上世彰被告の極めて縁故主義的な内向きの体質を解説する。ファンド設立、投資先へのアプローチ、投資の出口戦略などの過程で、村上被告は個人的な人脈をフルに活用した。その人脈は主に「灘中学・灘高校」「東京大学」「旧通産省」「経済同友会」「ベンチャー」「六本木ヒルズ」の6つに大別できる。村上被告は人脈作りでは非凡な才能を発揮。特に宮内義彦オリックス会長を土台に人脈を広げていった。その広大な人脈を背景に、村上ファンドは投資のプロなら普通はやらないような“縁故投資”を実行し、インサイダー取引にはまっていった。
村上被告は「プロ中のプロ」を自任したが、果たして本当に「金融のプロ」「株式投資のプロ」なのか。本書は、村上被告が語ってきた「小学生の時から始めた株式投資」「子供の頃からの愛読書は『会社四季報』」などのエピソードが、いずれも信憑性に乏しいと明かす。自身の不足分を埋めるために意識的にこれらのエピソードを語り、人格を偽装した稀代の「トリックスター」だと説明する。
(日経ビジネス 2006/10/02 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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